【ケヴィン・ケリー】ネットは巨大な「ホロス」に進化する
2016/08/12, NewsPicks編集部
イノベーターズ・トーク Part5
【ケヴィン・ケリー】ネットは巨大な「ホロス」に進化する
2016/8/12
*連載目次
Part1:AI、ロボット化がもたらす幸福な未来
Part2:技術に乗るのは今が最大のチャンス
Part3:人間に残る価値は体験や交流だ
Part4:行動のすべてを記録。トラッキング社会が到来する
Part5:ネットは巨大な「ホロス」に進化する
人々の心をひとつにする超知能
──ケリーさんは「未来を決める12の法則」の最後に、「ビギニング」という概念を提唱されています。そこでは、インターネットの次の概念として「ホロス」というキーワードを挙げています。これは、いったいどういうものなのでしょうか?
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コメント
注目のコメント
ネットの中で流通するデジタルマネー。SNSでの情報発信。共有され検索される多くの記憶。CtoCでの売買。言語の壁を取り除くAI。仮想と現実社会の壁を低くするIoTなどなど。
20年近くITの仕事をしてきて、人の繋がり方や価値観が、大きく変わって来たのはすごく感じる。そしてこれが加速すれば、国家や会社の線引きがドンドン薄れていって、ひとつの生命体のようなオンライン世界になるのかもしれないと思うことはある。
でも、人は線引きが好きだから、ネット上にまったく別の線を引くのかもね。ユートピアでもディストピアでもなく、いま現在の延長線上にあるホロスの世界。たしかにその萌芽はすでにあちこちに見られるように思います。日々の小さな変化が積もり積もって、30年後、50年後に世界はどれほど変貌しているのか。ただひたすら楽しみです。
すべての人々、センサー、人工物が結合され、ネットは巨大なネットワーク化した知能になる、とのこと。人間の脳のように一つ一つの細胞があつまって知能になるようなものでしょうか。
人間は個としての存在であるとともに社会的な存在ですが、社会の構造が変わるために、個人のアイデンティティも変わらざるを得ないと理解しました。
すでに社会は、国家、企業、NPO、地域と、多元化した組織からなっていましたが、近年で組織の物理的な制約が徐々に解放されつつあり、階層がゆるくなり、個々人がネットワーク化してきたように思います。
未来では個人のアイデンティティはネットワークのかたまり(クラスタ)で表現されるのかもしれません。個人は複数のクラスタに所属してリスクヘッジするので、文脈で切り替わるのでしょうね。
時折そのネットワークの一クラスタがプロジェクト化して社会に影響をもつようになるのでしょうか。それはホロスにも影響を与えるのでしょう。
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