iPhone向け有機EL、Samsungの独走に「待った」
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スマホ向け中小型パネルは液晶でも有機ELでも5インチFHD以上が標準化しつつあり、このボリュームゾーンだけで10億台は最低でもあると考えるとLTPS液晶でも有機ELでもいずれにせよ、それなりに利益と売上の嵩を稼げるビジネスと言える。
そもそもジャパンディスプレイが設立後、存在感を保てたのはこのスマホ向け高精細パネルの高精細化と大画面化によるところが大きい。高精細化したパネルを歩留まり高く作るのは難しく、大画面化したパネルはそれだけでマザーガラスからの取り数は少なくなるので、自然とコスト高になる。東芝のLTPS液晶がAppleに評価されたことにより、後々能見、白山に繋がった。
液晶には構造上ほぼできないフレキシブル化を中心として三星とApple、そして中国のハイエンドスマホ向けにプラスチック有機ELは普及が進むということなのだろう。これだけで既に5億台/年以上が有機ELに置き換わる計算。サムスンとトッキの組合せでは、致命的な欠陥があり、林檎の色が出ないか、400ppiがでない。それは林檎も分かっている。それをどう解決するか。
サムスンと他社で異なる。色かPPIか。
また、指定のDNP電鋳では、電鋳をつけるときに、材料がインバーと異なり熱膨張が難しい。
歩留まりはかなり高いようだが、林檎が満足するかどうか。
ライバルが追い付くかどうか。iPhoneの有機EL化でサプライチェーンがどうなっていくか。ただ下記を見ると、そもそもタイミングとして日系は間に合わない。そのうえで、2社の供給力併せればiPhoneをすべて有機ELに置き換えられるとしても、それは歩留まりがちゃんとうまくいくという前提では?あと、前からコメントしているが、現在はSamsungもLGDも(下記記事)中国系スマホのトップモデルで有機ELが採用されている・されそう。iPhoneの規模で有機EL化した時に、Samsungの自社スマホまでは分からないが、中国系スマホの有機EL需要も吸い尽くすのではないだろうか?
『iPhone向けの有機ELパネル生産能力は2018年7~9月期時点でSamsung Display社が10万枚程度、LG Display社が3万~4万5000枚程度とみている。サイズや歩留まりにもよるものの、両社を合わせればiPhoneをすべて有機ELパネルに置き換えることが可能な生産能力となる。日本勢では、量産体制が整うのがジャパンディスプレイが2019年7~9月期、シャープが2020年以降とみており、Samsung Display社の独走態勢に待ったをかけるべく、LG Display社が矢継ぎ早に工場投資を発表したことになる。』
http://www.emsodm.com/html/2016/05/30/1464582694133.html