【編集後記】教養としての「数学とプログラミング」

2016/8/3

プログラムする若き数学者たち  

2006年夏、当時高校3年生だった秋葉拓哉氏は、メキシコはユカタン半島にある都市メリダで、言い知れない悔しさを味わっていた。
メキシコの古都として知られるこの都市で開かれていたプログラミングの技術を競う「国際情報オリンピック」で、メダルを取り損ねたのだ。日本大会では1位を獲得しており、プログラミングのスキルには自信があっただけに、無念は大きかった。
だが、悔しさは、メダルを取れなかったことだけにあったのではないという。
秋葉拓哉氏
実は、その大会には、日本から同年代の国際数学オリンピック受賞者が出場していたのだが、その人物がプログラミングを習得したばかりにもかかわらず、メダルを受賞したのだ。