「レゴ」プログラミングを侮るな
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マインドストームEV3を学校の授業でも利用しているところは多い。ただ、1つ約10万円と高いため、その利用は私立学校が中心。また、ロボットの角度やスピードなど、細かく設定できるので小学生でも中高学年向け。約2万円と手に取り易い価格で今年発売された「WeDo」が家庭用としても良さそう。実際子どもと利用してみましたが、説明書を読まなくてもiPadのガイドを読んでいくだけで子ども自身で設定など出来ていました。
マインドストームEV3を用いたWRO(World Robot Olympiad)という大会が毎年世界で開催されています。
一昨年は、奈良教育大学付属中学校のチームが日本勢で初めて優勝。同校を訪問し、チームメンバーに将来の夢を聞いたところ、プログラマーになりたいと答えた生徒は一人もいませんでした。
プログラミングが一部の子ども達だけではなく、普遍的に学べるようになるには、レゴのような、誰でも理解しやすいツールは大変有用だと考えます。
何より、それを教える大人もすぐに理解できます。この記事を書いた理由とまでは言いませんが、プログラミングに全く興味のなかった同僚記者が、マインドストームEV3を見た時に、「何これ!」とテンションを上げまくり、それ以来急速に、にわかプログラミング野郎になりました。
子供、大人問わず、やはり「モノが動く」というのは、興奮するものです。
ちなみに、スクラッチと、マインドストームは、共に、今回の特集で取材したMITメディアラボのミッチ・レズニック教授が開発に携わっています。純粋に、その教育への世界観に畏敬の念を抱きます。
後、小宮山さんも挙げて下さっている「WeDo」(一応本文でも紹介)は、マインドストームよりかわいくて愛嬌があり、使いたくなります。レゴのマインドストームは、プログラミング言語Scratchを生んだMITメディアラボのレズニック教授チームが生み出したもの。メディアラボによる産学連携の最大の成果です。
当時ぼくはそこにいて、その普及に携わりました。一番使いこなしそうなのは、既にポップなデジタル文化を生んでいた日本のキッズだと考え、帰国してNPOを作り、展開しました。
でも教育のデジタル化で日本は途上国のまま10年を浪費しました。ようやくこうしてプログラミング学習が日の目を見るようになり、ホッとしています。