【出光興産お家騒動】出光佐三の「大家族主義」はどこへ行った? 創業家と経営側の対立溝深く…昭和シェル石油との合併の行方は?
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注目のコメント
昭介氏を「説得」と言えば聞こえはいいですが、過剰投資で苦境に立たせたのは昭介氏本人が社長の時代ですしね。
出光美術館の持つ株式がカギという事で、会談も美術館で行われたようです。
現経営陣が創業家をちゃんと説得せずに前に進めたのが悪いのですが。元々出光が昭和シェルを吸収する話は同意していた話が流れて、対等合併に変わったあたりで、ディスコミュニケーションが起きたのかなと想像。
どうも株式の33.92%を持つ創業家昭介氏の奥さんが、ご長男に継がせたいから揉めてるような感じにも見えます。創業家側の弁護士の方も奥さん繋がりのようですし。さもありなん。うーむ。
出光はイランと繋がりが深く、昭和シェルはサウジ資本が入っているので、2国が国交断絶していることから考えても、真に対等というのは難しそう(出光側のイランを軽視せざるを得ない)です。
ここが破談になると、JXと東燃ゼネラルの合併が独占禁止法に抵触する可能性も出てきて、経産省資源燃料部の描いた絵が崩れて来ます。
電力ガスシステム改革、石油元売の大合併、原発再稼働、FITの後始末、、、。日本のエネルギー業界の波乱はまだまだ続きそうです。
自国精製主義でやってきた日本の石油元売戦略の大前提が、国内需要の低迷と、シンガポールを始めとする新たな製品サプライチェーンの時代に入り、新たな方向性が必要とされています。
官製主導の合併の大義はなにか。日本のエネルギー戦略を全体から見直さなければならない時が来ていますね。当然経営陣は営業効率優先するでしょうが、出光の経営理念は創業時より、メジャー横暴を許さず国の根幹であるエネルギーの安定供給にあります。
現在でもソーラーや地熱発電にそれが現れています。
創業者の横暴だとの声もありますが、この様な企業が日本にあることを誇りに思い応援をしてもらいたいです。『海賊とよばれた男』の読者としては、モデルになっている出光と、昭和シェルとの合併はないでしょう。石油メジャーに対抗して偉業を成し遂げた日本企業。時代は変わっても、そのアイデンティティは変わらないでほしい。