【楽天&ヤフー】直撃取材、アマゾンに勝てますか?

2016/7/21
台頭するアマゾンに対して、日本企業の競合大手である楽天グループ(流通総額2兆6784億円、2015年度)やヤフー(流通総額3800億円、同)は、どのような戦略で今後の成長シナリオを描いているのか。
それぞれ正面から向き合う、楽天グループの河野奈保・上級執行役員(楽天市場担当)と、ヤフーの小澤隆生・執行役員(ショッピングカンパニー長)に話を聞いた。

成長はまだ物足りない

──ヤフーは2013年10月、出店料無料、手数料無料という「イーコマース革命」 を掲げました。
あれから約3年間が経過しましたが、ヤフーの2015年の成長率は前年比40%ほどです。流通総額の母数がそこまで大きくない中で、この数字をどう見るかですが、私は物足りないと思っています。
ヤフーの小澤隆生・執行役員(ショッピングカンパニー長)。
本当は毎年2倍の成長を続けて、倍々のスピードでビジネスを伸ばしたいという気持ちです。
品揃えとしては、特定の商品カテゴリーだけ強ければいいという考えはありません。例えば自動車とか住宅とかのオンライン販売は、法律の問題などもあり、インターネット上では必ずしもうまくいっていない分野です。
しかしヤフーとしては、絶対にやります。
──基本的な成長戦略は何でしょうか。