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タブーに切り込め!ここがおかしい「日本の保険」
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このプレスコンファレンスを実際に聞きに行きました。菅野氏に対しては色々な話があって、とても中立的な話は聞けないかなと思っていましたが、この記事からは分からないくらい面白い議論になっていました。
菅野氏のポイントは、日本会議というのに何か積極的な主張がある訳ではなく、敗戦によって左翼化した日本をその呪縛から解放しようという、ある意味で受け身な活動で、その根底には日本人が歴史的に勝ち取ってきた訳ではない人権に対する意識の低さがあるというものです。
多分、短く言えば、べき論はもうどうでも良いから、自分の感性だけに忠実に生きたい、つまり、人権とかそういった西欧的な建前にはもう疲れたから、「女子供は黙っていろ」といったおっさん的な感性に従って本音で生きたいという感じなのだと思います。
コンファレンスでの議論の中でも出たのですが、こういった感覚は、中東におけるISの問題やヨーロッパでの移民排斥運動だけでなく、アメリカにおけるトランプ現象、イギリスにおけるBrexitなど、世界で起きていること全てに共通する動きではないかと思います。
1時間半があっと言う間に過ぎてしまいましたが、質疑応答の中で特に興味深かったのが、そうは言っても日本会議には櫻井よしことか山谷えりことか女性の幹部も多いではないか、これは日本会議の主張(だと菅野氏が言っていること)と違うではないかという会場からの質問に対して、菅野氏が、差別・被差別という構図の中では、マイノリティの一部に「マジョリティが望むようなあるべきマイノリティの姿」というのを体現しようとする者が、必ず出現するのだと答えていたことです。
今の世界の状況を見ていると、人類が長い歴史と戦いの中で時間をかけて積み上げてきた「普遍的な価値観」が、身も蓋もない本音の議論によって、ちゃぶ台返しで全てひっくり返ってしまうような危うさを感じます。