ソフトバンク孫社長「次のパラダイムシフトはIoT」「ARMと英国の将来に賭けている」
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注目のコメント
会見をリアルタイムで見たが、まず驚いた発言は、本件は初接触から2週間で決定したと。DDも条件交渉も借入調達も全て2週間で終えたと。事前の検討段階があったにせよこの規模のM&Aで絶対にありえない光速。というより3兆円の買収のDDを2週間で済ますなど万一後で何かあったら株主代表訴訟モノ、常人には絶対出来ない。
ポンド安に乗じた意思決定か?
本人は無論否定。確かにポンド円はBrexit後の下落から50%くらい戻している。加えてARM株価自体がこのBrexit前後から現在まで15%位上がっているので、ポンド下落と相殺したらBrexit前とトントンの値段だと。
もっともこれ以上ポンドが戻してARMが上がる前に慌てて2週間で決めたのかも知れず、これは憶測しても詮無い。
一番奇異に感じた事。
ARM側が誰も出席していない事。こうした席で普通あり得ない。しかも相手側英国でやっているのに。孫さん一人でしゃべりQAも一人で受け答え。これは何か暗示している気がしてならない。しかしなんでそのことをどの記者も突っ込まないのか。
さて皆んなが一番気になってるシナジーは?
はっきりいて言って発言は無いに等しかった。いや、少しはしゃべってたが「うちこの事業とあっちのコレをくっつけてこういう事業創る」といった具体論は一切少なく「これからはIoTだ。市場はバカでかい、うちはいつもパラダイムシフトに大きく張ってきた、だから今回もはる」といったいつもの調子。もはや事業会社の社長ではなくVCファンドのパートナーの話を聞いているように錯覚する。わずかな期間にこれほどの巨額買収を決めたことも凄いですが、何より凄いのは、ブレグジットという誰もが先行き不安でポジションをニュートラルに戻すであろうこのタイミングで、当の英国の企業買収に社運をかけたことでしょう。
こればかりはどの日本企業でも絶対にできないことです。
孫さんというのは、改めて常人には到底及びつかないスケールの経営者だとしみじみ思います。