【3分読解】アマゾン、独走する巨人の投資戦略
コメント
注目のコメント
Amazonからの入金が遅いことで、取引先の資金繰りが困るのかというと、たぶん銀行にAmazonへの売掛金を見せれば、融資が受けられる。これは日本で言えば手形決済と似ているが、取引先は大手の手形なら手形割引きでキャッシュを確保できている。
つまりAmazonは直接融資を受けなくとも、取引先を通じて銀行のカネを引き出し、大きな利益を生むと思われる設備に投資している。
そしてAmazonが設備投資を一段落させたら、次は金融に力を入れ出すだろう。Amazonへの売掛金を担保にすれば取引先に対して、どの金融機関より確実な回収とスピーディーな融資ができる。土地や債券評価を基準に融資している銀行では太刀打ちできなくなるだろう。
ビジネスというのは、全く別のものに見えても、実はいろんなところで繋がっている。業界だけに捉われていると、本質が見えなくなる。アマゾンのCCCが異様に短く、これが営業キャッシュフローになっている点は、2年前のHBRの記事であったので新味はないが、よくまとまっている
https://newspicks.com/news/689483
この時の分析では、支払いサイトが96日。ユーザーからの入金がカード払いで30日くらい遅れるとすれば、仕入れから販売まで30日程度で売れているという計算
言わば売り上げを増加すればするほど新たに資金調達をしているのと同じということ。これは現金商売では珍しくなく、例えばコンビニなんかも新店を出し、店に在庫を突っ込むと、キャッシュインが先になるので実質的に資金調達をしてることになる。
ただ、ここで注意が必要なのは「売上の増分」に対してキャッシュが増えるということ。成長が止まった瞬間そこのキャッシュインは止まり、逆に減少するとキャッシュアウトになる。その意味でCFをそこに依存すると、売上が成長する=泳ぎ続けないと死んじゃうマグロみたいな財務運営になるので注意が必要ですプライム会員とAWS関連が利益として効いてくる。アマゾンへの売掛は充分担保として使えるから長い支払いサイトにも耐えられるよね。