【NYT】グーグルvs.テスラ。自動運転への対極的なアプローチ
2016/07/17, The New York Times
あまりにも違うアプローチ
シリコンバレーでは、大小さまざまな企業が自動運転に取り組んでいる。各社のアプローチは多種多様だが、なかには出だしから失敗しているようなケースもある。
最もかけ離れた道をたどっているのは、テスラ・モーターズとグーグルかもしれない。
テスラはすでに初歩的な自動運転システムを搭載した自動車を販売しているが、グーグルの自動運転技術はまだ実験的な段階にある。
グーグルは2010年に自動運転車の開発に力を入れ始めた。だが当時の自動運転は、ハンドルを握る運転手がトラブルの兆候を感じたらすぐに運転を引き継ぎ、助手がナビゲーション用コンピュータを監視するという形だった。
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
選択しているユーザー
GoogleとTeslaの自動運転に対する考えの違いがわかる記事。運転アシストとして動作する自動運転車を運転するドライバーは機械にまかせてしまうと、注意力散漫になり、いざという時に自分で危険を回避することはできない。これに気付いたGoogleは最初から完全な自動運転車を目指す。現状のTeslaは運転アシストから自動運転を目指す途中。トヨタは危険な状況の時だけ自動運転になるという「守護天使」の役割。各社各様で面白い。しかし、人の命に関わるだけに、Teslaはよほど慎重にやらないと、事業を続けられなく成る恐れさえあるだろう。
注目のコメント
AI(人口知能)IA(知能拡張)のアプローチ違いと同じ。前者はコンピュータが人間を模倣する、後者はコンピュータが人間をアシストすることの違い。
自動運転レベル1-3まではIAであり、レベル4はAIの世界。そして本質的に大事なことはIAからAIへの進化は延長線上ではないということですね。
レベル0:運転支援なし(どのような運転操作の場面でもドライバーに対して運転支援を行うシステムを搭載していない)
レベル1:1種類の運転操作を支援するシステム(横滑り防止装置、自動ブレーキなど)を搭載
レベル2:2種類以上の運転操作を支援する高度なシステム(車線維持=ステアリング操作とオートクルーズコントロール=加減速を1つのシステムで同時実現)を搭載
レベル3:条件付き自動運転システム(駐車場内や高速道路内など限定された交通条件で可能な自動運転)
レベル4:完全自動運転システム(乗員が行き先を決めるだけで、運転操作を全く行う必要のない自動運転)
Googleは最初からレベル4を狙い、テスラは段階的にステップを踏みレベル4を目指している。トヨタをはじめほとんどの自動車製造業が段階的アプローチをとり、レベル4に対して及び腰なのは社会的に守るものが多いからであると捉えると、守るものがまだないGoogleはやはり強い。テスラのアプローチは守らなければならないものが増えてしまっている。
はたして近道なのはどちらか、こう穿った見方をすると両社の今後の動きは大変興味深いです。何か自動運転という単語の定義を見直す必要がある気がする。
テスラの自動運転は、運転代行って感じだけど。
グーグルの自動運転は、交通機関って感じ。
前者は、高速かつ複雑な運転ができるのを目指し、事故があった場合はドライバー個人が有責。
後者は、低速かつ決まったルートを運転できるのを目指し、事故があった場合は企業が責任を負う。
お偉いさんがこの二つを定義した新単語を作って欲しい。
この記事の著者 / 編集者
配信メディア
今日のニュース
- 241Picks