この連載について
映像配信世界最大手の米「ネットフリックス」が、世界への猛攻を仕掛けている。今年1月には配信国数を一気に190カ国に仕掛けたほか、主要国でオリジナル作品にも、巨額のお金をつぎ込んでいる。ネットフリックスは、本当に世界で「インターネットTV」の旋風を巻き起こせるのか。日本のオリジナルドラマ「火花」を含め、幹部へのインタビューなどを通してレポートする。
Netflix's relatively simple business model involves only one business, its streaming service.
時価総額
37.7 兆円
業績
この連載の記事一覧
ネットフリックス 野望の階段(6)アマゾンとの最終決戦
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ネットフリックス 野望の階段(5)ライバルの反撃
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ネットフリックス 野望の階段(4)超実力主義
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ネットフリックス 野望の階段(3)大ヒット続出
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ネットフリックス 野望の階段(2)独自コンテンツの幕開け
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【『火花』対談】「伝えるべき物語を持っている人を掘り起こす」(後編)
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【『火花』対談】なぜ、ネットフリックス×よしもと、なのか(前編)
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【ネットフリックスCCO】日本のメディア消費も確実に変わっていく(後編)
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【ネットフリックスCCO】「ネットフリックス作品がヒットする秘密を教えよう」(前編)
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日本でもコンテンツ制作の新たな資金の出し手として期待されている。通信会社などのプラットフォーマーがコンテンツに資金を出さず、収益を後分けする姿勢であったのに対し、まずは制作費をもってくる放送局っぽい方法には、当然コンテンツ業界はざわつく。さてそれが日本市場にどれだけ浸透するか。これからです。
日本でのAbemaTVの快進撃は、SVODが「直線的な(番組表に沿って放送する)テレビ」を駆逐するわけではなさそうだ、ということを証明している。
とはいっても、テレビの視聴率が下がり続けているのは事実。テレビ局が何もしなければ、いくつかのテレビ局は自然淘汰されるでしょう。でも、テクノロジーの発達はネットメディアだけでなくテレビ放送の進化も促進する。放送をリアルタイム視聴する視聴者をデータで結びつければ、単にテレビCMを見た以上の、マーケティング価値が生まれる。
まぁ見られなければどうにもならないので、結局はコンテンツ勝負となる。テレビ局には制作能力はなく外部の制作会社に頼っているという風説を信じている人は多いが、実はテレビ局自身のコンテンツを作り出す力は高い。そこさえ抑えておけば、あとはどう利用するかだけ。特にネットを使った利用のについてはテレビ局は弱い。テレ朝とサイバーエージェントが組んだように、今後はテレビ局とIT企業、ネット企業とのアライアンスがどんどん増えるだろう。10年後の勝者が誰になるか、今の段階では全くわからない。
1番影響を受けるのはレンタルとセルDVD市場。ここにライブ(リアルタイム配信)でスポーツと音楽が加わると可処分時間の大部分が持っていかれますが、Netflixはやらないでしょうね。
http://www.wired.com/2016/01/netflix-may-never-break-into-china/