米メルク、ブラジルの動物用医薬品大手買収 408億円

コメント

注目のコメント

• 竹下 幸治郎

  （ホルへ・タケシ）拓殖大学 国際学部 教授

  ・2016年07月04日

  自動車など製造業は大不振のブラジル。ただ、農牧畜産業は長期的にみて食糧・食品生産・輸出大国としての優位性は変わらないので関連企業は着々と布石を打っている。米国金利の引き上げが遠のいたこともあり、レアルはだんだん切り上がってきていること（まだそれでもレアル安だが）、さらに、来年からの税制改定の関係で今年中がM&A仕掛ける最後のチャンスかもしれない。
  
  農業のバリューチェーンに関しては、近年、農薬や倉庫・輸送インフラ、港湾インフラ関係が多いが、このニュースのような家畜用医薬品にまでいよいよ広がってきたことに注目したい。日経はさすがの目配りですね。
  
  　ブラジルについてはネガティブなニュースばかりが目立つが、そうした雰囲気に流されず、次の時代を見据えた動きが水面下で広がっていることにも注意したいのでピック！