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シンガポール第4回は政治について取りあげました。昨年にリー・クアンユー初代首相が亡くなり、今後のシンガポールは大丈夫か?という記事が様々なメディアで書かれました。ただ私は、その多くの論考について、ごく一部を除けば、シンガポールという国の政治構造や、指導者の特性などを深くみずに書いていると違和感を感じていました。

基本資料やシンガポール政治史についてしっかりとした知識がある人が書いたとは思えないものが9割。日本語では元朝日新聞の野嶋剛さんのAERA記事が秀逸でした。

息子シェンロンが現首相であることについて世襲であるとか、リー王朝という見方もありますが、シェンロンの能力とこれまでのパフォーマンスは十分なものだと考えられます(経済が減速しているのは循環的な要因。そもそも高度成長の時代はとっくに終わっている。2〜3%が適正)。

そのシェンロンも前立腺ガンの治療を乗り越えて64歳を迎えている。そろそろ次の時代へと向かいつつあるシンガポール。どうなっていくのでしょうか。

明日の最終回となる第5回は、(一部の方?)お待ちかねの現地名店と読書案内です。あと1日お付き合い下さい。地元の人たちに愛されているお店で、ガイドブックにはあまり載っていないお店を厳選3店舗、書籍はシンガポールを理解するために是非読んで欲しい本を数冊取りあげました。

*バックナンバー
予告編【新】海賊の島から日本を抜く所得水準へ。変貌するシンガポール
https://newspicks.com/news/1639983
第1回【フォトスライド】現地写真とグラフでみるシンガポール
https://newspicks.com/news/1640181
第2回 淡路島ほどのシンガポール。発展の秘訣とリスクを探る
https://newspicks.com/news/1642386
第3回 日本占領期から100円ショップ人気まで。50周年を迎える日・シンガポール関係
https://newspicks.com/news/1643604
第4回 リー・クアンユー後のシンガポール政治は盤石か
https://newspicks.com/news/1644693
今回も読み応えがあった。シンガポールが、政治的自由度が制限されているにも拘らず、国対が安定している理由として、経済的繁栄は大きいだろうけど、もう1つ家柄や経歴に関係なく全男子に義務付けられている徴兵制も大きいと思う。成人するタイミングの2年間に加えて、30代半ばまで毎年2週間〜1ヶ月参加しないといけないけど、シンガポールで話を聞くと皆思い出深く体験を語っている。経済格差が大きい中で団結する大きなファクターと感じる。
政治・経営、どちらも優秀なリーダーというのは、強烈なリーダーシップで成果を残すにとどまらず、続く世代でも持続可能な仕組みを実装した人だと思う。その観点で、記事からも伺えるように、リー・クアンユー氏は間違いなく傑出したリーダーであっただろう。
その観点で、汚職指数の評価が下がり始めたら危険という点で、川端さんにとても同意する。PAPの独裁体制に関しては、将来はそれが上手く働くかわからない。ただリー・シェンロン氏の追悼スピーチが未来を向いたものであったこと、そしてシンガポール建国以来こういったリーダーに恵まれていることを考えると、当分はその「文化」がしっかり根付いているのではないだろうか。選挙での危機感を持って、一層国民の意見に耳を傾ける姿勢もある。
私もリー・クアンユーが死んで不安になっている1人です。すでにシステムで動くようになっているから心配ない、というのはその通りなんでしょう。
そうすると他の成熟した国々と同じく、安定成長の下でどう上手くハンドリングするか。
シンガポール特集第四回は、シンガポールの政治システムとその変遷に関する分析。リー家独裁国家とも揶揄されるシンガポールだが、父クアンユーと長男シェンロンの首相在任期間の間を埋めた、ゴー・チョクトン第2代首相の意義に着目し分析した視点には感銘を受けた。たしかに、ゴー・チョクトン在任期の14年間は、経済動静が世界規模で極めて不安定で難しい時代だったにもかかわらず、結果的には安定的な経済成長をシンガポールにもたらし、長男シェンロンへの禅譲を極めてスムーズに果たした実績は、もっと評価のスポットライトが当たってしかるべきものだろう。そして、その意味を、今後のシンガポール政治の展開において、実直な実務家タイプの政治家がシンガポールに出てくる限り、シンガポールの政治に大きな不安定要因はないはずだとする川端さんの分析には唸らされた。

一点だけ、シンガポールの政治を考える上で、付け加えておきたいことがある。メディアと政治の関わりである。主要先進国との比較において、PAPによる一党支配と同程度にシンガポールの政治システムを特有のものにしているのが、メディアに対する支配力の強さがあげられる。シンガポール国内のメディアはほぼすべてがシンガポール政府のコントロール下にある。シンガポール政府が100%保有するメディアコープが、主要テレビ局・ラジオ局を運営しており、Strait Times等の新聞・雑誌メディアも、SPHという政府から社長を送り込まれている出版社が運営している。また、オンラインニュースメディアも、政府に免許申請が義務付けられており、その免許も毎年の更新が必要になる。こうしたメディア規制が、記事内にも触れられていた、逮捕状なしに被疑者を拘束できる国内治安法と併せて実際に運用されており、政府批判を行うサイトの運営者や同様の動画をアップロードした人が拘束されたことは、国内のメディアではニュースとしてまったくといっていいほど扱われず、逆に海外のメディアがこれを取り上げて注目されたりした。

僕もいまシンガポール政府に外国人ビザを発行してもらってシンガポールに住んでいる身分なので、この件に関するこれ以上の論評は控えるが、事実として、国境なき記者団が毎年発表する「世界報道の自由度ランキング」で、世界180ヶ国のうちシンガポールは153位で、ロシアの152位よりも低い。
リー・クアンユーは私が最も尊敬するリーダーの一人ですが、後継にも成功されていて素晴らしいですね。記事だけでは背景はそこまで分かりませんでしたが、カリスマリーダーからシステムによる統治への移行はまさにビジョナリーカンパニーで言う「時を告げるのではなく、時計をつくる」ですね。
外国人比率が増えていけば政治的な安定性を保つために人民行動党も多民族化していくのかな。

となると、「シンガポール」ってのはなんなのだろうか?

民族は関係ない、誰でも入れるただの豊かな地域、ということだろうか。
最近世間を賑わせている創業者からの後継ぎのような問題がシンガポールは国家レベルでありそうですね。急激に悪くなる要素も少ないですが、逆に良くなる要素もないので、手腕が問われる局面。

89議席と少ない議員、加えて圧倒的政党支配の中で、リークアンユーという強烈なリーダーがいた、これを認識するとシンガポールの強さも納得できますね。
リーシェンロンは世襲の典型と思っていたが、関連書籍を読んだら、シェンロン氏は父親クアンユー氏が「自分の息子でなければもっと早く首相になっていた」とまで言ったスーパーエリートだった。