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僕も以前から書いている通り、英国のEU離脱は、英国よりもEUにとっての危機です。「今後もEU離脱に向けた国民投票が他の国々で行われるのは避けられず、ブレグジットはそのプロセスの1つのステップに過ぎないと考えている」というコメントは正しい。

各国のEUからの離脱を促す要素は3つだと思います。
第一に、EUは金融と通貨だけ統合しているのに財政を統合していないため、南欧諸国が緊縮財政を強いられる反面で北部諸国は財政移転に反対するという構図で、お互いに常に不満を抱えている。ドイツなどが南欧への支援に消極的なままである限り、南欧諸国が離脱に動く可能性は否定できない。
第二に、EUは選挙で選ばれたわけではないブリュッセルの官僚が書くEU指令が各国の議会で決めた法令をオーバーライドしてしまう仕組みであり、議会制民主主義が貫徹されていない。各国が各国の事情に応じた独立した意思決定を下すにはEUという仕組みが非常に邪魔になる。移民問題もその延長線で考える必要がある。移民を受け入れることがEUから指示されても各国の事情がそれを許さない場合にどうするのか。不満が鬱積しやすい。
第三に、EUは、もともと独仏の融和から始まった動きであって、経済同盟と言うよりは政治同盟と言うべきもの。もちろん、EUとしてのバーゲニングパワーは貿易協定を域外と結ぶ際などに大きな力を持つものの、英国はもちろん、オランダやドイツなど強い国にとって経済的に必要かどうかは、上記政治的デメリットに照らしてよくわからないところ。

EU崩壊を防ぐためには、可及的早期にEU改革を行なう必要があり、その方が英国との交渉より重要なのです。
ごく端的に言うと、通貨統合することで経済競争力に有利になるドイツのような国と、不利に働くギリシアやポルトガルのような国が出るのは、必然。
通貨統合や経済障壁の撤廃によるメリットによってEU域内全体ではGDP拡大の効果がありますが、競争力の高い国と低い国の格差が拡大し続けると、統合は維持できなくなります。
解決の手立ては、大きなメリットを享受しているドイツなどの競争力の高い国から、競争力が低く経済が沈滞している国への再分配であると考えます。
世界を震撼させたブレグジット。言い換えると、想定していなかったシナリオが起きてしまったという表れです。
何が起こっても先手で構えられるように、EU崩壊やトランプ大統領誕生といったシナリオを描いておくべきかと思います。
『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』を書いたスター記者、ソーキンによるブレグジットのドミノ効果予測。文中に引用されているハース氏の「今後5年間に複数の国がEUを離脱する」との指摘が重い。
EUをそれなりに盤石なものという前提で英国のEU離脱について論じると現実を見誤る可能性が高いと思います。そもそもEUは主権は国家に属するものという建前はそのままに、単一市場、経済・通貨統合、共通外交・安全保障条約、司法・内務協力を3本柱としたマーストリヒト条約の発効によってスタートしましたが、この時点ですでに従来のECにあったような経済的な統合だけでなく、政治的な統合を多分に含んでいたわけですから、主権が国家に属するものというのがあくまでも建前論にすぎないと捉えられても致し方ないものだと思います。人工的に矛盾を孕んだものが永続するはずがなく、今回の英国民投票による「離脱」という結果はその矛盾に対する反意がはっきり示されたもので、単体では現状喧伝されているほどではないですが、これをドミノ倒しの1つめと捉えれば後々象徴的な出来事として歴史に刻まれることになるでしょう。ただ、いかにメインシナリオやリスクシナリオを描いたところで、複雑に入り組んでしまった欧州情勢がこの先どのように動いていくのかを予測することは不可能だと思います。逐一動向を具に注視して見ていくしかありませんね。
以前より安東さんのブリグジットについてのコメントに注目していましたが、現状その通りに推移しているように感じます。

となると、EUの改革なかりせば、EU分解の可能性は否定できないという主旨のコメントは重く受け止めねばなりません。

今後はイギリスがどうなるかではなく、EUの方がどうなるかに注目していく必要がありますね。
【国際】何度も書くけれども右派のEU離脱論についてはその論理が大体わかったので、左派のEU離脱論についても解説してほしい。EU残留・離脱論争を考える上では残留か離脱かの二元論だけではなく、右派か左派かという軸から考える必要もあるはずである。右派の残留派が新自由主義的な思考に基づいている一方、左派の残留派は多文化主義的な思考に基づいているのではないかというのが私の仮説なのだが、実際にどうなっているかという点について知りたい。
南欧諸国がEU離脱して、その新通貨が大きく下落した時、南欧諸国の国債に投資しているドイツやフランスの銀行のバランスシートはダメージを受けるだろう。EUは信用創造のメカニズムでもあって、その解体には必ず信用の崩壊を伴う。
時事に疎い身としては、記事と合わせて、安東さんのコメントが勉強になります。こういうときにNPの良さを感じることができます。
この連載について
英国のEU離脱(ブレグジット)は世界史的な出来事だ。経済のみならず、政治、外交、社会など、あらゆる意味で歴史のターニングポイントとなる可能性がある。ブレグジットはなぜ起きたのか、これから英国と欧州と世界はどうなるのか。ブレグジットのもたらす破壊的な影響を精査する。