淡路島ほどのシンガポール。発展の秘訣とリスクを探る
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カントリーリポート第2回はシンガポール経済の発展の経緯とリスクについてまとめました。狭小な国土と小さな人口で、他の国に比べれば政策を実行しやすい国ではあります。それはシンガポールの政府関係者も認めることです。また、日本など規模の大きな国が簡単に参考できる政策ばかりでもありません
誰がやっても現代のシンガポールの繁栄を達成できたのか。あるいは、管理国家と言われますが、他の手段で現代の反映を達成できたのか。シンガポールを管理国家などと批判することは簡単ですが、代替手段があったのかとも問いたい。
エリートでない人たちも、決して楽な生活ではないもの、衣食住を足りる生活を実現している。また、止む得ない事情があり働けない人たちや困難な環境にある人たちへの福祉もほぼ完備されています。50年という短期間だったこともよく考える必要があるでしょう。
リークアンユーの回顧録を読むと、彼が国家経営にかけた情熱と、全体最適をどう実現するか、日々考え抜いていたことがよく分かります。全員が完全に満足できる経済政策は難しい。
昨年の葬儀で普段は政治に関心のない人たちでさえも、数時間の列に並びました。そこに、クアンユーという人物が残した成果を国民がどう評価したか、全てが表れていると思います。
リー・クアンユーは日本占領期に「粛正」の対象になりかけた人物です。本人の回顧録にあるように、なぜ、クアンユーが助かり、他の人が粛正されたのか、その線引きは曖昧でした。それでも生き残ったのは、クアンユーという希有な政治家が生まれ持った幸運なのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、ぜひ、第2回のシンガポール経済についての記事をお読み下さい。
バックナンバー
予告編【新】海賊の島から日本を抜く所得水準へ。変貌するシンガポール
https://newspicks.com/news/1639983
第1回【フォトスライド】現地写真とグラフでみるシンガポール
https://newspicks.com/news/1640181シンガポールという国の在り方がコンサイズにまとまった素晴らしい記事。私がメディアで良く使うシンガポールの表現は「創業ファミリーが大株主の従業員500万人の企業国家」。乱暴な言い方だけど、官僚にも強烈なインセンティブが徹底され、技能に応じて外国人もどんどん受け入れる姿勢が伝わるのではと。
就労ビザのハードルも上がってきているので、シンガポールの非正規雇用メンバーとしては、納税や雇用の面で会社(国家)に貢献して、今後も活動の場を確保したいところ。