【経理・人事・広報編】事務はなくなり、データを「解釈する」仕事に
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注目のコメント
スウェーデン人の200万人分のデータがつまった「THE HOUSE OF CLICKS」のおうち。一般的な日本人の好みとはかけはなれていて写真だけでも見る価値があります。
freeeには従業員が200人を超すまで経理がいなかったというのも驚きです。下記(過去の実績)においては、ホワイトカラー分野でも作業屋さんや顔つなぎしかできない人は、テクノロジーの進歩により価値がなくなりました。プロフェッショナルな職場においても、例えば経理や監査/DDでの単なる作業担当者は、今後確実に雇用がなくなると思います。
(過去の実績)
・インターネットが普及する前には、多数の企業の有価証券報告書/10Kを保管し、財務データのサマリをまとめるだけで付加価値があった。
・SPEEDAやBloombergデータベースが普及する前には、特定産業のバリュエーション指標一覧表や株価チャートを作成するだけで付加価値があった。
・LinkedinなどのSNSが普及する前には、取引先候補や投資家となる外国人のバイオ(経歴)を海外オフィスから転送してもらいクライアントに提示するだけで、相手先外国人をよく知っているという雰囲気を出せた。
(未来の合理的な想像)
・経理AIが普及する前には、証票を集め、会計システムに正確に入力したり税務申告書を作成するだけでわ時給が貰えた。
・M&A会計/法務DD AIロボットが普及する前には、Virtual Dataroomに格納されている資料を日英でサマリーし、事務所のロゴを付し、DDレポートと称してクライアントに提出するだけで、数千万円のフィーを請求できた。二点、基礎力とデータの解釈について。電卓やExcelが出来て、四則演算やら勝手にやってくれる。でも四則演算自体を理解していなかったり、その使い方がわからなければ使いこなせない。経理などにおいても、AIがやってくれるとしても、それの意味を理解したり、いざとなれば時間をかけて手でやれるレベルの基礎力がなければ「上流化」(という言葉は個人的には好きになれないが)もできない。
データの解釈も同様。昔GMかFordだったかで、アメリカ人の好みを調査し、その平均値で車を作ったら、全く売れなかったというケースがある。スウェーデンの事例(広報の事例として載っているが、そのまえの理想の家を作るプロセスに注目)が、集めたあとにどうやって作られたのか分からないが、調査の結果矛盾したものがでたら、そこまで解釈してくれるものではないと思っている。あくまでも支援であって、判断は人間。そのバランスに関しては、下記IBMのWatsonの記事も合わせてご参照いただきたい。
https://newspicks.com/news/1641441?ref=user_100438
<追記>吉田さんのコメントが秀逸。バグ探しに励む人が多く出そう(笑)こういった「矛盾」に、AIはどう対処するのだろうか?<追記終>