この連載の記事一覧

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次はオランダか。ブレグジットの「最悪シナリオ」を考える
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「新自由主義」の時代は終わったのか?
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それにしても、キャメロンとジョンシンのペルソナと政治手法に乗ってしまった結果が、今回のBRexitとRegrexitならば、本当にお粗末な事態です。歴史に残るお二方になりそうですね。
EUを離脱したらこうなるという見せしめとして、仮に戻るとなっても条件が悪くなるというのもとても分かりやすい話です。今後イギリスはどんどん厳しくなるんでしょうね
ジョンソン氏の資質を問う声はイギリス人の友人らからは聞いていたが、細谷先生の解説は包括的で分かりやすいです。
ボリス・ジョンソンはウィンストン・チャーチルを強く意識しているといわれる政治家であるが、チャーチルは現実主義的な政治家であると同時に、その政治的スタンスを変更することも厭わなかった政治家である。チャーチルは英国政治史上一度ならず二度までも"Sword Line"(英国議会下院の与党と野党の間に存在する二本の赤線)を越えた政治家である。(チャーチルは1904年に保守党から自由党へ、1924年に自由党から保守党へ移籍している)。ボリス・ジョンソンはEU残留派からEU離脱派へ、EU離脱派からEU残留派へと英国民にとっての"Sword Line"を越えることもあるかもしれない。
投票後の様々な動きを見ていると、勝利した離脱派の中にも、敗北した残留派の中にも「グラデーション」が存在するということを強く感じる。次期首相はこの「グラデーション」を調整することが重要な役割になると言えよう。
なお、キャメロン首相が辞任し、EU離脱交渉を次期首相に委ねたことを批判する論調もあるが、これは英国の「責任内閣制」というものを全く理解していないものであると思う。キャメロンが残留派として戦った以上、彼が離脱交渉を行わなければならない理由はどこにもない。離脱派を率いた政治家たちが、その責任をもって離脱交渉にあたり、離脱後の対外関係や国内法制度の整備に当たるべきである。キャメロンが本来行うべきは首相と保守党党首を辞任することだけではなく、下院を解散して国民に真を問うことであろう。
追記:
離脱派に属する左派の分析も扱ってほしい。この辺りはおそらくプロピッカーの遠藤乾先生あたりが詳しいと思うが。