英国のEU離脱、世論調査はなぜ外れたのか
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予測データが、高学歴層に偏っていた、と。データの側面からの分析が興味深い。
当日、ロンドンは土砂降りの雨だったと聞きました。変化を起こしたい人の方が投票のインセンティブが大きかった。晴れてたら、結果も違っていたかも。一般論として、意見が強くない場合は現状維持バイアスが強いと思う。そして、その層はそもそも投票に行くモチベーションレベルが相対的に低いので、天候などの要因を受けやすいと思う。
なお、投票はYesかNoの二択。それでもこういった誤差が発生するし、さらに玉突きで金融市場などが大きく動く。AIなりの推定をどれだけ信じれるか、信じたとして実際に行動を起こせるか、色々考えさせられる。個人的には、前職でQuants(数量分析)を専門とする上司が、ものすごくリターンが過去テストでは出る戦略も、実際の中身見た時に「これは指示されても実際に動かせる気がしない」といったことを言っていたことがあったのを鮮明に覚えている。そんなにAIのデータも万能じゃないし、時間とともに変わるし、さらにそれを使うというところにおいて色々ハードルがある。この記事は、ごくごく基本的なところが間違っている。もうちょっと統計について勉強したほうがいい。(もし、ちゃんとした知識をお持ちならば、記事をちゃんと校正したほうがいい)
「±1.86%の誤差」であって「±1.86ポイントの誤差」ではない。
だから、残留支持は、51.6%±0.96ポイント、つまり「50.6%~52.6%の範囲」となる。誤差の範囲内での、残留/離脱逆転現象は起きない。
それから「信頼性99%」で計算しているが、信頼度を上げ過ぎると、誤差が大きくなってしまう。(記事の組み立て上、誤差を大きくして、残留支持が50%を下回る可能性を導き出す必要があったのだろうけど)
日本の新聞社や総務省の世論調査などは、信頼度95%で計算されている。信頼度95%なら、誤差は±1.4%。
(信頼度95%ということは、20回に1回は外れるわけで、外れたと騒ぐのではなく、世論調査なんてその程度のものと考えるべき)
YouGovの世論調査については、開票開始直後に指摘したとおりです。
https://newspicks.com/news/1626496?ref=user_337880
“サンプルが残留派の出現率が高い人々(例:若年層、高学歴層)に偏った可能性がある。”
可能性があるのではなく、確実に偏っているんです。それは最初から分かっていて、その上で、YouGovは独自ノウハウで補正しているんです。それが、スコットランド独立投票のときなど、過去は「はまった」。Googleのページランクといっしょで、今回の件で、また、補正のアルゴリズムを改良していくのでしょう。