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「EUの終わりの始まり」というのはその通りだと思います。今回の英国のEU離脱は、英国にとっての問題というよりは、EUが維持できるかどうかという問題と捉えた方が正しい。
目先は移民問題がクローズアップされていますが、政治が統合されていないにもかかわらず、国の主権を奪うような形で様々なEU指令が出され、民主的に選ばれた各国の議会よりもEUの官僚の決定が優越するという形が維持できるのか。通貨だけ統合して財政を統合しない現状で、南北問題は解決できるのか、といった問題がずっと燻り続けていることを念頭に今回の事件を見れば、EUの崩壊もあながちあり得ないことではないです。
個人的には、決め手は「感情」だと思う。移民もその一つだし、EU規制を遵守しなくてはいけないことによる自由度の限界、大英帝国としてのプライド。
そして、記事にEU加盟前後の英国経済の状況が触れられているので考えて見ると、一定の移民流入は経済にプラスだが、それが当たり前になると効用が感じられず、さらに行き過ぎると感情面でマイナスが出て、加えてEUという構造ゆえに多くの拠出金や規制というマイナスの見えやすい部分が出たのだと思う。ただ、イギリスが開放政策に転換後、成長したという事実は日本の現状の少子高齢化と今後の成長を考えた上で、改めて考慮すべきポイントだと、個人的には思う。
これからどうなるか?イギリス自体に関しては、離脱できたとすれば、下記でコメントした「新しいウィンブルドン現象」を志向していくのだと思っている。経済的に短期的なマイナスは避けられないだろうが、個人的には長期で政策自由度が高まることのプラスは、少し軽視されている印象があると思っている(それは結果論としてユーロ加盟できずポンド維持したメリットが特に金融危機の際に鮮明になった)。ただ自由度は相対論。もしEUから離脱する国が続けば、そういった国もイギリスと争うようになる。ただ、元の教育や資金などのインフラの厚み、英語が非母国語の国と比較したときの人材面でのメリットなど、やはり強いと思う。逆にイギリスがEUを離脱することで、アイルランド(今後はスコットランドも?)や英語が実用レベルで使えるEU残留国の相対競争力は上がり、メリットを享受するとも思う。
https://newspicks.com/news/1629004?ref=user_100438
僕と同じ認識だ。「ベルリンの壁に匹敵」だ。だが、ベルリンの壁には興奮と希望があった。だが、「英国EU離脱」には、感動や希望を持てない。
「大陸に対する英国の無関心は今に始まったことではない」
ビルらしい見解ですね。
第1回はヘッドラインほど過激な内容ではないので、次回号に期待しましょう。
今回のイギリスのEU離脱の国民投票結果は、様々な影響を多方面で時間をかけて与えていくことになる。結果確定直後のいま直近の喧騒のなかでは冷静な判断はできない。対岸の火事ではありつつも、憲法改正議論がまもなく現実味を持ってやってくる日本においても、今回のイギリスの一件は落ち着いて思慮を巡らせるべき。

僕は、金融市場で予測やヤマを張ることを生業にしている人間ではないので、短期的経済インパクトを分析することについては、正直知識も経験も十分ではない。なので、ここ数日の間に世界の株式市場での名目上200兆円を超える資金が消えたとかいう超短期の動きは、一旦脇において考えるようにしている。

中長期的な経済インパクトについては、イギリス経済、そして欧州地域経済について、ポジネガ双方の影響が出てくる。ポンド安はEU諸国に関しては、イギリスへの輸出ビジネスにはポジティブに働くし、関税に関しても、ノルウェーやスイスのように非EU加盟国でも無関税条約を結んでいる国もあるので、EUを離脱したから即様々なネガティブ要因が生まれるわけではない。

それよりも、現時点で僕の頭のなかでずっしりと重くのしかかっているのは、クーデンホフ・カレルギー伯の汎ヨーロッパ主義に基づき、半世紀以上にわたり積み重ねられてきた、欧州の平和を願う思想的潮流に歯止めがかかってしまわないかという懸念である。20世紀前半に至るまで、欧州は何百年も戦争に戦争を重ねて、数えきれない人民が犠牲になってきた。そこで、なんとかして宗教、国家思想の違いを乗り越えて、主権国家が持つ機能の一部(通貨や政治意思決定)を自ら制限しても、何世紀にも渡る戦争の歴史に終止符を打ち、平和を実現しようとする、欧州人たちの壮大なる実験であり挑戦だったのだ。事実、イギリスがEUの前身であるECに加盟した1973年以降、一部の紛争(コソボなど)を除き、国家間の大きな戦争は起きていない。

もちろん、今回のイギリスのEU離脱により、またそうした戦争の時代に逆戻りするとは考えられないし、考えたくもないが、しかし、これまで半世紀に渡り欧州諸国がそれぞれ我慢も妥協もしつつ積み重ねてきた「知恵」が、今回まったく傷つかなかったとは到底思えない。そう思えば思うほど、今回の問題の深刻さをひしひしと感じる。
今回の英国民投票が「離脱」という結果となったことで「EUの終わりの始まり」は誰しもが感じていることではないでしょうか。ただ、英国にしてもEU加盟各国にしても、またこれと関わる世界各国にしても、どういう動き方をするか、それによってどういう結果をもたらし、さらにどのような動きを生じさせるか、等々誰にもわからない不透明なことが多すぎて、いつどのような形で終わりを迎えるのかはまだ霧の中でしょう。ただ、実のところEUという枠組みの綻びはこの英国民投票から生じたものではなく、ギリシャ問題発生時、さらに遡れば経済的に最適通貨圏から大きく乖離しているにもかかわらず政治的な恣意性でギリシャをEU、ユーロに加盟させてしまった時点からいつかこうなることを孕んでいたのではないかと改めて振り返ると感じざるをえません。残念ながらEUという単一市場の壮大な社会実験は結局失敗に終わるのが不可避だったということになりますね。とはいえ、霧の中に入っていると不安に感じざるをえないですが、新たな枠組みを模索する時代の転換期と考えれば、過度に悲観しすることも、もちろん楽観視することも避けて、冷静に見ていきたいものです。
これによってイギリスだけでなくドイツへの経済影響凄まじいはず。お互いに存在の大きい輸出入国ですから。崩壊しないためにもEUの枠組みのほうが変わっていく可能性も騒がれてきてますね
【国際】1960〜70年代に英国が「ヨーロッパの病人」であったのは、この時期に海外領土の大半を失ったことと無関係ではないだろう。それだけ海外領土は英国に大きな利益をもたらしていた。「大英帝国」(the empire of heart)ではなくなったこと、ウィンストン・チャーチルの言葉を借りるのであれば「心の帝国」となったことによって、英国は確実に凋落し、それを蘇らせたのが「ヨーロッパ統合」であった。

離脱派は旧植民地・自治領で構成される英連邦諸国(Commonwealth)との関係強化を主張する。たしかに英連邦諸国にはカナダやオーストラリアのような資源国のみならず、今後の経済成長が期待されるインドや南アフリカが含まれるが、今回の国民投票はそもそも「EUかCommonwealthか?」という選択ではなく、「EUとCommonwealthかCommonwealthのみか?」という選択であった。合理的に考えるのであれば、「EUとCommonwealth」を選択するのだが、実際には「Commonwealthのみ」を選択した。

英連邦諸国に魅力的な国家が多いとはいえ、かつての海外領土であっても英連邦諸国には含まれない国も少なくないことには留意する必要があるだろう。同時に大英帝国の時代には分立していたヨーロッパ大陸諸国が今やほぼ統一された国家であるという点も見逃せない。つまり、「大英帝国の時代」とは何から何まで異なるのにもかかわらず、英国民は「大英帝国のノスタルジー」を追いかけている。それを支持した人々の多くは、その結果を見届けることなく死んで行くのであろうが。
自分はそこまで悲観的に見ていません。
イギリスもスイスやノルウェーのように、非加盟国でありながらも経済的な制約を受けすぎずにEUと付き合っていく可能性が高い。

フランス・イタリアがイギリスと同様の動きを取った時に、EUが危機的な状態になることの方が世界経済に与えるインパクトは大きい。フランス、イタリアの新聞がどのように今回の件を扱っているか気になります。
英国は通貨統合をしていなかったことが、せめてもの救い、不幸中の幸いだったということか。。。まあ、通貨統合していたら、離脱への強力な抑止力になっただろうが。