ソフトバンク、中国テンセントにゲーム子会社売却へ 8000億円規模
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規定路線だろうが、投資リターンがすごい。振りかえって見ると、2013年に記事にあるようにガンホーと共同で買収、その時点のリリースが①。ソフトバンクは8割の12.24億USD出資し、ガンホーが3.06億ドル、そしてスーパーセルの51%の議決権付株式を取得。
次に、2014年にガンホーのSPCの持分を取得。この際にガンホーは357億円で売却、75億円の売却益(②)。為替変動もあろうが、この時点でソフトバンクのキャッシュアウトは約16億ドル。
そして2015年に追加出資し、保有比率を約73%に引き上げ(③)。ただし取得金額は非公開。ざっくり、バリュエーションが50%上がったと仮定して51%→73%というところも鑑みると、約10億ドルの追加出資くらいか?(なお当該期間のソフトバンクの投資CFの投資の取得による支出は約1600億円)。ざっくり合計25~30億ドルの出資で70~80億ドル近く、つまり倍のリターンをあげるということになる。
別件で、Naoさん・三上さんの「ソフトバンク採用事情」も興味深い…Picksに求人広告、だしませんか?(笑)
①http://bit.ly/1Px15H8
②http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/663135.html
③https://newspicks.com/news/992489?ref=user_100438買った際には「確かに今はクラクラですごいだろうが、継続的にヒットを産み出せる確率は低いし価値は下がるだろう」というのが普通の見方でしたが、それを大きな利益を出して売るのだから改めて相場感のすごさが際立ちます
ソフトバンクの投資術も凄いけど、買い手のテンセントの買収術も凄い。
メッセージアプリのWechat やカカオトークが有名な同社ですが、ゲームの分野でも世界最大のオンラインゲームLeague of LegendのライアットゲームズやUnreal Engineの開発元Epic GamesをM&Aによって傘下に持ち、今回の買収で手薄だったスマホ向けゲーム(韓国のCJインターネットでかなり展開はしていましたが)でもトップ企業と成りました。
一昔前はゲーム開発といえば日本企業の独壇場でしたが、今や中国が圧倒的な力を持っています。
テンセントはその中でもゲーム帝国ともいうべき地位を確立しつつあるように思います。