世界初 量子テレポーテーション転写に成功、量子通信に新展開 横浜国立大学ほか
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よーしお兄ちゃんが解説してやろう。
例えばボブとアリスがメールでやりとりしていたとしよう。
ボブがアリスに「愛してるアリス」と送ろうとする。
するとそれを見ていたリアンがそのメールを横から奪い、「俺の視界から消えろブス」と書き換えてアリスに送ってしまう。そうすると大変な事になる、分かるな?
これはボブがアリスに振られるだけで終わるが、振り込み要求や大事なファイルのやりとりならどうだ?大変な事になるだろう。
そういった通信の盗聴、偽造から通信を守るために人間は幾つも工夫をしている。通信のRSA暗号化、証明書、公開鍵交換、DiffeHelmanハッシュ交換等だ。
でもこれもパソコンの計算高速化により、解かれていってしまっている為、もうイタチごっこになってしまっている。
………そんな時、「絶対に盗聴されない通信」というのが現れた。それがこの量子通信だ。
人間は量子の世界を理解する事が出来ない。それは前提でありながらこの下の文章を読んでくれ。
ボブはアリスに送るメール。これをリアンが見ようとする。
……が!「その瞬間そのメールは量子レベルで50%50%の状態で0か1が全ての量子レベルで重なりあってしまう」。つまりそのメールは覗かれた瞬間違うものに変わってしまうのだ。
そして変わってしまうためにリアンはホンモノの情報を盗聴する事はできない。一方アリスは盗聴された事が分かる。要は内容を盗聴される事無く盗聴された事が分かるのだ。素晴らしい、神の技術だと言える。
これは量子の世界における観測者の矛盾を応用しているのだ。観測者は観測した時点でそのものがそこにあると感じてしまうが、それは『光がとんでもなく速い』からであり、『光はそこまで速くない世界』ではそれが歪んでしまうのだ。
とにかく量子通信は最強の暗号化技術だと思ってください。
<追記>
通信っていうのは「100%整合を取り続ける必要がある」って性質があるんだ(具体的にはL4通信って言ってSYN/ACKのやり取りをサーバとPCでやりあわないと通信は出来ないんだ)。そもそも通信というのは「確かに相手が通信している相手である」という事が100%整合してないと正常に通信出来ないようになってる(シーケンス番号やウィンドウサイズとかな)から、そこを突いて、「絶対に盗聴されない」と言わしめてる訳だが、まー難しいよなww世古谷様の例えが素晴らしくわかりやすいので、私も含めて文系の人はまずこれでわかった気分になりましょう(笑)
それはそうとして、量子テレポーテーションを引き起こす元となる、量子もつれ(エンタングルメント)現象が重力の根源であり、時空そのものを生成した源とも言われています。
今回の量子通信や量子暗号化技術への応用もそうですが、量子もつれが生成する時間と空間には本質的な違いがないため、将来的には時間を超越して情報を伝達する(どっかにそんな話のゲームもありましたが)、すなわちタイムマシンのようなことも実現できる!?かもしれないなんて話もあるとか。
まるでSFのようですが、実は人類が知り得る世界など宇宙の真理の前には本当のごく一部で、まだまだ知らない世界は無限にあり、その応用の可能性は計りしれないものがあると思うと、ちょっとワクワクしますね。これはすごいことだと思いますが,あまりに記事の中身がよく分からない…
量子力学関係は,直感的に理解できない部分が多いので,多分,今回の成果の内容をより詳細に書いてもらってもあまり良くわからないままだろうと思います.世古谷さんのコメントのように,もう少し実用レベルで具体的にどう良くなるのか?あたりにフォーカスしてもらった方が,良かったなぁという気がしますが,まぁ,この記事が誰に向けてのメッセージなのかにもよりますけど.
それにしても量子力学の世界の,観測することが対象に影響を及ぼすとか,観測されるまでいくつかの状態が同時にある確率で存在しているとか,面白いけど概念的だった内容が,ちゃんとこうして情報技術に紐付いていくというのはすごいことですね.