9年連続甲子園出場の聖光学院、守破離でつくる組織力
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注目のコメント
コメントをありがとうございます。
今回の取材は斎藤監督に無理をお願いしました。野球だけの話に終始するテーマではなく、野球チームを通したリーダーの姿勢、組織のあり方を伝えたいとお願いして、引き受けてくださいました。
取材を、すすめていく中では記事には書ききれなかった、今、抱えてる課題や問題点についても、お話くださいました。9連覇の一方でたくさんの当たり前が生まれ、チームとしても過渡期を迎えています。方や、全国制覇を出来ていない現実もある。バージョンアップしていくためには、これまではこだわり続けた方針を少し変えてみるなど、試行錯誤もあるようです。
取材から数日後の春の福島県大会では、優勝を逃しました。この敗戦が何を意味するのか、気になるところであります。
斎藤監督がこんな話をしていました。
『自分に向き合って修練なんか積まなくても、甲子園に行けるんでしょって赤いじゅうたんに乗っているのがここ数年のうちの状態。盛者必衰の、必衰に差し掛かっているのは間違いない』
『でも、それを食い止めようとする我々の戦いも面白いんだよね』。
彼らの組織としての戦い、指導者としての戦い。甲子園の予選の時期が近づいてくると、話題も多くなると思います。機会があったら見ていただければと思います。私のエバーノートに、「ぐっと来た言葉」というノートがあって、星光学院の斎藤監督の言葉がひとつありました。
「実際の試合、勝負になったら、選手に任せます。
勝つも負けるも、俺は知らない。
負けることだってあるし、勝つこともある。
だって、『勝つこと』で引っ張ってきたら、最後に見返りを求めることになりますから。
見返りを求めるんだったら、
最初からやらないほうがいい。
人事を尽くして天命を待つとしたら、もう、やるだけやって、潔く預けるしかない。
いまを真剣に過ごせばいいのに、
勝ち負けを引っ張り出してきたら
その時点で失敗なんです」
「勝ちたいからこそ、勝つ、負けるっていう、
いちばん怖いものを捨てる。超える。
そこを超越しないとずっととらわれちゃうんです。
追いかけ回されてしまうんですよ」
斎藤智也 聖光学院野球部監督
まさに武士道。
ここで育てられた選手は記事中の高橋くんのように素晴らしい人材が多いでしょうね。
全国大会でも注目しています。聖光学院と試合をした時、部員全員が死に物狂いでアピールしていたのを見て感化されたことを思い出した。あのような環境づくりは指導者の方針が全体にいき通っているので作ることができるのだと思う。
甲子園常連校は監督、選手もすごいが特にトレーナーや指導者がとてもすごい(怖いことが多いが)ことが多い。