【安倍宏行】北朝鮮、台湾、米国……緊迫する世界情勢を斬る
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現代台湾を理解するには野嶋剛さんの本や記事は必読。台湾に深く広い人脈をもち、台湾だけでなく中国からシンガポールまでの華僑文化圏への知識を背景に、立体的に考察している。台湾で中国語で台湾人相手に台湾のことを話し、台湾人をうならせることができる日本人は、そうそういない。
わかりにくい北朝鮮、そして台湾などを分析した新刊を紹介します。また横江さんのトランプ論も新しい切り口です。日本の既存メディアの論とはまた趣を異にしております。お読みください。テレビにしょっちゅう出てくる論者が本当の情報を持っているとは限りません。
世代論で見ると、今回の選挙は、今までにないアメリカが見えてきます。
世代論はあとづけとも言われますが、経済にも一定の周期があるように、政治、社会にも周期はあってもおかしくないと思います。
この見方は、アメリカでも非常に新しく、ミレニアル世代を紹介し2008年のオバマ当選をあてた南カリフォルニア大のモーリー教授に聞いたところ、アメリカでも、古い世代には拒否感が強いとのことでした。
2013年になると新聞記事の前提に世代論が入るようになってきたのと、ワシントンDCでも、議論の前提になっていきました。私が所属するシンクタンクでも世代論のゼミナールが行われるようになりました。
日本では、前提が全く違っているので、頭の体操のような本であると、政治部、国際部の記者に言われ通好みと言われています。これでこうなる、のロジックが違ってきているんです。
最近、アメリカの新聞に右と左がばらばらになり右往左往するゾウ(共和党)とロバ(民主党)のイラストが出ていました。それほどアメリカは変化の大きさに混乱しています。だから、誰と話をするかによって見える景色が違うのが今のアメリカです。
この本では、日本にない、ワシントンの政治の奥の院で見た視点を提供できればいいと思っています。
この本を書いた時は、日本にはこの視点は私だけだったらしいので、賛否両論は当然です。今ある、アメリカ分析がちょっと違うんじゃないか、もやもやする、そんな方に読んでいただきたいと思っています。