【桃田健史】AI、IoT時代に、トヨタは王座を保てるのか?

2016/6/6
IoTにより自動車ビジネスの構造はどう変わるか。自動車メーカーとグーグルなどITジャイアンツとの競争のポイントは何か。そして、日本メーカーが王座を保つためにどんな戦略が必要か。『IoTで激変するクルマの未来』の著者である桃田健史氏が展望する。 
巨大な時代変化が表面化
ここへきて「一気に動き出した」という印象が強い。
・グーグル、Uber、Lyft、フォード、ボルボが完全自動運転に関するロビー活動のためのコンソーシアムを結成。
・アップルが、中国のライドシェア最大手の滴滴出行に10億ドルを出資。
・トヨタ自動車が「米Uberとライドシェア領域での協業を検討開始」と正式発表。
・一部の米メディアが「アルファベットがボストンダイナミクスをトヨタに売却で交渉中」と報道。
・ホンダが都内に今年9月、AI関連などの先端研究ラボを開設すると発表。
このように、2016年4月末から1ケ月ほどの短期間で見ても、「自動車の未来」に関わる大きな動きが相次いでおり、時代の変化を実感できる。
確かに、自動運転、人工知能、そしてライドシェアリングは、自動車産業界が将来の事業を構築するうえで、避けて通れない領域だ。それらが「新たなる融合」を引き起こし、さらに急激な進化を遂げようとしている。
なぜ挑戦しないのか
ところが、ここで大きな問題がある。