クリントンがトランプと同じだけ嫌われる理由
コメント
選択しているユーザー
先日、アメリカの元政府高官の話を聞く機会がありましたが、ヒラリー・クリントンの不人気については、もう少し分析的に話していました。
ひとつは、クリントンは余りに長く人々の目に晒されてきたので新味が全くなく、何か新しいことをしてくれるだろうという期待感がかなり希薄であること、もうひとつは、クリントンが現役の国務長官であるため、現政権の政策と真っ向から食い違う方針を打ち出せないことです。現役の政治家ですから、トランプのように好き放題言う訳にもいきませんし、現実問題に対処するために、既にかなりの妥協を強いられていますから。
元々、次期大統領の最有力候補であったため、最初から守りの戦いを強いられてきたという点も、上記の二つを更に加速しているのかも知れません。
不人気 vs 不人気という史上空前の戦いになってしまったアメリカ大統領選挙ですが、何もできなくても、少なくとも「理想」というものを感じさせてくれるオバマの方がまだマシでした。二期8年しか大統領ができないというのは、世界のリーダー国のトップとしては、如何にも短かすぎると思います。
注目のコメント
ヒラリーさんは「単なる生産性の高い人間」としか見えない、人気を得るためには「ひとりの人間」を感じさせないといけない、という。親近感がないということなんでしょう。政治だけではなく、経営でも人情を感じるかどうかが重要だと思います。
何か最近このような論調が注目されて、ヒラリーさんは嫌われているという風潮が漂い始めた。
熱狂的な支持者こそ少ないが、バランス感覚ある手腕を支持するからこそ、まだまだトランプと同じく一定の支持率があるわけで、もう少し冷静に考えてみたいと思います。
記事の中身自体を読んで愕然とするのは、政策的な内容で批判されるトランプと対照的に、「仕事人間っぽい」とか「堅苦しくてキャリア志向」だとか「狡猾で、権力志向」といった想像の人間性で嫌われていると。
これが直接民主制の弊害かと恐ろしくなりました。
そういう基軸で判断する方々に、きちんとアプローチしないと、いくら政策的にきちんとしたことを言っていてもどんどん嫌われていくのだと。