[東京 1日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>は31日、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング<BABA.N>株を少なくとも79億ドル相当(約8700億円)を売却すると発表した。売却により調達した資金は、有利子負債の返済や一般事業に充てる。売却後のアリババ株の持ち株比率は約28%となる。

今回の株式売却による連結業績への影響については、確定後に必要に応じて発表するとしている。

決済日は6月10日(米国時間)の予定。

発表によると、79億ドルのうち20億ドルはアリババに、4億ドルはアリババのパートナーグループに、5億ドルは大手政府系ファンドに売却する。

スタイフェルのアナリスト、スコット・デビット氏はノートで、ソフトバンクによる売却を受けても「買い」の投資判断を据え置くと表明。「われわれは今回の動きについて、主要な出資者からの信頼に変化があったわけではないと評価している」と指摘した。

米ヤフー<YHOO.O>は中核事業の売却を進めているほか、保有するアリババ株15%の処分方法を検討している。事情に詳しい複数の関係筋によると、アリババは現時点で、ヤフーから高値で株式を買い取る考えはないという。

アリババの広報担当者はヤフー保有の株式についてコメントを拒否した。

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