オバマ大統領が広島を訪問 原爆慰霊碑に献花(テキスト中継)
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オバマ大統領の演説は、歴史に記録されることを意識している。作家・詩人のレトリックの力を借りている。日本のリーダーの演説は、秀才の官僚の言葉に委ねている。日本では、日本のテレビとその場の参集者に語る〈現在〉しか念頭にないかのようだが、オバマは世界に、〈時空〉に発信している。
僕は小学生時代を広島にほど近い山口県岩国市で過ごした。
女学生だった母はあの日の朝、通学途中の南岩国駅の前で、山の彼方にそれまで見たこともない形の雲が立ち上るのを見た。
僕の友人の両親、祖父母には被爆者がたくさんいた。
僕の幼なじみの女の子は、小学校5年生のとき、「何のために生まれてきたのかわからない」という言葉を遺して、白血病で亡くなった。葬儀の席でお父さんが「おれが悪いんだ!」と叫びながら号泣していた。お父さんは被爆者だった。科学的には因果関係があるとは証明されてはいない。まして自分の意思であの光を浴びたわけでもない。でもそんなことは慰めにならない。親は自分を責める。その姿が今も脳裏から離れない。
罪もない市民が何世代にも渡って苦しむことになる兵器が、今もこの世にあることを忘れてはいけない。
米大統領がヘリで岩国から広島に入ったと聞いて特別な思いもあるけれど、被爆者の方が握手をして大統領と話したなんて。
まだ映像を見ていないけど涙が出ます。
敏子ちゃんのお父さんに伝えたい。
やっと、やっとだよ。オバマ大統領の演説は健在だった。広島で核兵器による犠牲、そして核なき世界への決意と核兵器削減について言及した意味は大きい。
高齢の被爆者の話を握った手を離さずに黙って聞く姿は印象的だった。歴史的な日を記憶に刻もう。
米国で大統領を批判する声がでないことを祈りたい。