ロンドン市民がカーン新市長誕生によって真に勝ち取ったもの
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注目のコメント
連載「中東読解」担当の川端です。今回は中東政治研究が専門で気鋭の研究者、末近浩太さんの寄稿です。ロンドン大学に滞在中で、現地の様子を中東政治研究者がどう見たか。「ムスリム市長誕生」という視点だけでは読み取れず、むしろ、対立構造に入り込んでしまっている。是非、お読み下さい。
追記：みなさん、コメントをありがとうございます。こうした内側の論理を汲み取れる専門家の論考をベースに、読み手がそれぞれに感じ、考えるた内容を出し合う。それを尊重しながら、更に考えを深めたり、今後のアクションにつなげる。私のNewsPicksの世界観はこれです。特に中東やイスラームという世界は、一般的な日本人には馴染みの薄い世界ですから、そのベースとなる知識は、本当の専門家による提供をスタート地点とすべきだと考えています。「中東読解」に登場する方は、そうした方々を選んで寄稿や取材をお願いしています。「中東諸国でも、ここ英国でも、政治家が特定の宗派や宗教を振りかざすことはタブーである。にもかかわらず、「宗派対立」が起こるのは、ライバルを貶めるためにそのタブーを利用する人々がいるからである。」
自分は悪くないが相手は宗教対立を煽っている！とお互い批判する事で宗教対立が結果として煽られている…納得。大富豪VS庶民派という資産の観点からも、超名家VS労働者という出自の観点からも、キリスト教VSイスラム教という宗教の観点からも、あまりに対照的な2人が戦ったために、候補者間のギャップばかりがクローズアップされたけど、選挙戦術の違いに焦点をあてて記事の結びにある「彼が、いや、ロンドン市民が打ち勝ったのは、イスラムとキリスト教、移民と非移民、といった人間の属性の違いを争点化し利用する政治的な企てである」という理解はとても大切。
