ミネベア M&A巧者が挑む脱アップル依存 証券部 太田明広
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気になるところを抜粋。液晶パネルにはどうしても必要なLEDバックライト。これが、液晶パネルが有機ELパネルに切り替わるとLEDバックライトは不要になる。
ミネベアからすれば拡大してきた売上が忽然と消失するリスクがあるわけで、有機EL市場相場においてはまともに逆風を受けることになる。
そういう意味ではミネベアミツミという施策を打ち出した意思決定のスピードの速さは流石の一言。シナジーをどう生み出していくのかは気になるところだが。
(以下記事抜粋)
2017年3月期の連結売上高は前期比8%減の5600億円、純利益は310億円と15%減る見通しだ。減益は2期連続となる。
(中略)
電子機器事業の部門営業利益は前期比5%減の213億円と想定する。部品を供給する米アップルは「iPhone7」を今秋にも発売するとみられている。関連業界では期待感も膨らむが、ミネベアは「北米顧客の新モデルは昨年並みの売れ行き」と慎重な計画にとどめた。
(中略)
スマホ市場の減速懸念は強く、足元でも株価は低迷している。だが、ミネベアの場合、理由はそれだけではない。スマホメーカーが液晶から有機ELパネルにシフトすれば、液晶向けのバックライトは要らなくなる。ミネベアのバックライトはアップルなどの高価格機種向けで約8割の世界シェアを握っているとされ、「有機ELの採用が本格化すれば、逆風をまともに受ける」(外国証券)との声も出ている。
(中略)
もともと後発だったバックライトの事業がここまで大きく育ったのはベアリングの支えが大きい。ベアリングで長年築いてきた精密な金型加工技術が生きているからだ。ミネベア幹部は「バックライトはボラティリティー(変動性)の大きなビジネス。うちはベアリングで利益を出せる部門があるからリスクを背負って投資ができた。専業では生き残れない」と話す。ビジネスモデルを書いた、いい記事。
ボールベアリングはこの3年、平均で8%伸びている…もともと後発だったバックライトの事業がここまで大きく育ったのは…ベアリングで長年築いてきた精密な金型加工技術が生きている