シャープの全てを知る、101歳の「伝説のエンジニア」
2016/05/15, NewsPicks編集部
「ロケット・ササキ」の突き抜けた人生
シャープのすべてを知る、101歳の「伝説のエンジニア」
2016/5/15
台湾、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることが決まったシャープ。5月12日に発表した2016年3月期決算では2311億円の最終赤字を計上し債務超過に転落した。かつて液晶で「世界最強」と言われたシャープ。その栄光と挫折のすべてを知る男がいる。創業者、早川徳次の元で技術担当副社長を務めた佐々木正。5月11日に101歳になった伝説のエンジニアは今なお健在である。
「ドクター」と言えば彼のこと
「えっ、ドクターには会ってないの?」
「ドクターって誰ですか」
「ドクターと言えばドクターだよ」
彼の名前を初めて聞いたのは2012年。
日本経済新聞の編集委員をしていた私は、深刻な経営危機に陥ったシャープを追っていた。会長の町田勝彦、社長の片山幹雄だけでなく、すでに会社を去っているOBのところにも通い、結局、数十人のシャープ関係者から話を聞いた。
その時、古手幹部の口からよく聞いたのが「ドクター」の名前だった。
「君なあ、ドクターを知らないなんて潜りだよ」
「シャープのことを書くんだったら、一度、ドクターに会ったほうがいい」
newspicks.com
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コメント
注目のコメント
佐々木さんカッコいい〜!
技術や経済は国の枠を超えて助け合うから進化して行く。国家という単純な枠組だけでなくて、縦やら横やら斜めやら、いろんな枠組で人々が絡み合った方が、争い難くなって世界平和〜!「分からなければ聞けばいい。聞かれたら教えればいい。技術者は企業の利益のためだけに働くのではない。国のためでもない。人類を進歩させるために働くのだ」
「日本だって米国に教わった。日本の半導体産業が衰退したのはサムスンにやられたからではない。日本の各社が『その先』の進む努力を怠ったからだ」
かっこいい!!!