価格はテスラの6割程度、「格安EV」で中国企業が躍進
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中国汽車工業協会のデータによると、2016年度第1四半期の電気自動車の生産台数が前年同期比136%増の62,663台、同期間の販売台数が前年同期比113%増の58,125台。
その中に、BYDの「唐(Tang)」 が9,221台の販売台数で一位を奪った。次の上位シリーズはBAIC Motorの「Eシリーズ」が5,583台、 JACの「和悦IEV」が4,410台、 BYD「E6」が3,807台、 BYDの「秦(Qin)」が 2,723台。EV全世界販売台数からBYDやテスラ、日産、三菱、GMの立ち位置を分析したコメントが読みたいかも。
というわけで下記記事から抜粋。日産がやはりまだまだ強いが、BYDも存在感ある。日産と三菱を足せばEVではぶっちぎり1位。モデル3がもし本当に売れたとしても、まだルノー日産三菱連合の数の方が多い計算になる。
http://jp.autoblog.com/2015/09/07/renault-nissan-has-sold-more-evs-worldwide-than-its-next-two-com/
2015年の世界販売台数と全体に占める割合(カッコ内は累計)
ルノー・日産アライアンス 44,003台/18%(265,205台/27%)
フォルクスワーゲン・グループ 28,480台/12%(28,480台/4%)
比亜迪汽車 25,592台/11%(51,338台/5%)
テスラモーターズ 24,867台/10%(83,587台/9%)
三菱自動車 24.117台/10%(108,883台/11%)
BMW 15,469台/ 6%(31,822台/3%)
フォード 11,548台/ 5%(65,696台/7%)
ゼネラルモーターズ 11,617台/ 4%(100,818台/10%)地球規模の環境負荷コストを度外視すれば、電気自動車事業の経済的正当性には、電気自動車の車両価格・維持費+税ほか諸費用+電気代<普通自動車の車両価格・維持費+税ほか諸費用+ガソリン代の関係が成立しなけれはならない。
「賞味期限」や政策判断が含まれるいわゆる優遇措置は、ビジネスモデルの検討では、いったん無視する。つまり、税ほか諸費用が同じとすれば、電気自動車の車両価格等の割高額は普通自動車のガソリン代総額を充分に下回らなければ、電気自動車に経済的優位性はない。(さらに、電気自動車の中古車価格という不確実性がある)。
つまり、(今話題の)普通自動車の実走行燃費と電気代との間の戦いになる。
要するに、そのモデルの頑強性が実証される前に、熾烈な価格競争で経済性が傷つき、誰でも参入できると思われるような薄い希少性と低い模倣困難性で電気自動車のビジネスモデルは既に破綻してしまった感がある。