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起業家精神を持つ人材の流出を防ぐ

グーグルがスタートアップ・インキュベーターを社内に立ち上げようとしている。「ジ・インフォメーション」の報道によれば、その目的は起業家精神あふれる人材を自社の近くにとどめておくことだという。

この件に詳しい情報筋はジ・インフォメーションに対して、このインキュベーターは「Area 120」と呼ばれ、グーグル幹部のドン・ハリソンとブラッドリー・ホロウィッツが責任者を務めると語っている。

Area 120の取り組みは次のようなものになるという。

1)まず、グーグル内のチームがArea 120への参加を申請し、ビジネスプランを提出する。

2)申請が承認されると、そのチームは数カ月間、すべての勤務時間を自分たちのアイデアの実現に費やせるようになる。

3)その後、チームはさらなる資金調達をGoogleに求め、認められれば新しい会社を設立できる(グーグルはその会社に出資する)。

名前の由来「20%ルール」はまだ存在するのか

「Area 120」という名前は、グーグルの有名な「20%ルール」が由来だという。20%ルールとは、グーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが2004年の株式公開(IPO)時に書簡の中で語ったものだ。彼らは書簡にこう記している。

「われわれは当社の社員に対し、通常のプロジェクトに加えて、グーグルにとって最も役立つと自分たちが考えることに業務時間の20%を費やすよう奨励している」

「これによって、彼らの創造性と革新性がさらに高まる。当社が実現した重大な進歩の多くは、このようにして生まれたのだ」

20%ルールによって実現した主なサービスには「Googleニュース」「Gmail」「Google AdSense」などがある。だが、20%ルールが今も存在しているのかという点については、この数年、疑問が持たれている。

Area 120の狙いは、起業家精神を持った人をより多くグーグル内にとどめておくことだ。そしてこの狙いは、グーグルが親会社としてアルファベットを設立し、自らその傘下に入った理由のひとつでもある。

グーグルが2015年にアルファベットを立ち上げたとき、ラリー・ペイジはその目的のひとつとして「優れた起業家や会社をエンパワリングし、活躍できるようにする」ことを挙げていた。グーグル本体の下で企業を作るのを望まない人がいる可能性もあるからだ。

Area 120は、サンフランシスコにあるグーグルの建物のひとつで業務を始めるという。

原文はこちら(英語)。

(原文筆者:Nathan McAlone、翻訳:佐藤卓/ガリレオ、写真:maislam/iStock)

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This article was produced in conjuction with IBM.