この連載について
「フィンテック」「ヘルステック」「エドテック」など、今、テクノロジーの力を使って規制産業を変え、新たなビジネスチャンスを生み出す動きが活発化している。各業界の規制が既得権をもたらし、それゆえ国際競争に遅れをとっているとも言われるなか、果たしてテクノロジーは業界の未来を変えるのか。新興プレーヤーやそれを迎え撃つエスタブリッシュ企業、規制に精通する学識者への取材を通じて、規制産業の行く先を考える。
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医療従事者向け「m3.com」、MR向け「MR君ファミリー」情報プラットフォームを運営。医療従事者向けでは独占的地位を築く。CRO、SMOなど臨床研究・治験支援も手掛ける。北米、欧州にも展開。筆頭株主はソニー。今後はMR君ファミリーに注力。メディア力を活かしキャリア、リサーチなどの派生事業にも取り組む。
時価総額
1.36 兆円
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2021年に旧ZホールディングスとLINEの統合によって誕生した持株会社。傘下にヤフー、LINE、ZOZOなど。直近は戦略事業と位置付けたFintech事業を強化。
時価総額
3.05 兆円
業績
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なぜ臨床遺伝専門医とこうした会話を交わしたかというと「急性大動脈解離」の発症には遺伝的要素が多いとも言われており、発症を防げないまでも事前に発症リスクを下げる努力はできないものかと考えているからです。
遺伝子配列がもたらす結果の解釈がまだまだであるのは、もちろんこの疾患に限った話ではありません。遺伝子は単に知るだけでは意味がなく、それがもたらすであろう将来の身体の変化に準備できることが大切だと考えます。その意味では、健康な人が「知る」ことのメリットは現時点ではほとんどないかな、というのが今の私見です…が、結果の解釈が進んだとき、遺伝子検査は福音になり得るとも思っています。
【追記】
企業と医師側との距離、それを埋めるものが大企業的安定感であることに、佐々木編集長、佐藤副編集長が指摘されていて、全く同意です。自分の気がつかなかった視点に気がつけるNewsPicksの良さをお世辞ではなく感じた記事でした。
ただ天気予報も天気図を過去の膨大なデータベースと照らし合わせ予想する訳で、かつては「当たらないものの代名詞」だったものが、予報衛星ひまわりの誕生から39年経ちひまわり8号の現在は「結構当たるもの」になってますので、遺伝子検査も今後の発展に期待です。
因みにアンジェリーナジョリーが行った遺伝子検査は特定の遺伝子配列異常を見付けるためのもので、現在の3万円位でできる遺伝子検査とは別物で、これは30万位かかります。
高級サプリを売りつけるという事例がありましたが、他にも、病気になりやすいから体質だから社員として採用しない、保険金を払いたくないから保険加入を勧めないなどなど、不正利用すれば儲かりそうなことが色々と出てきそうです。勿論、体質的にこういう仕事が向いているといったポジティブな活用方法もあるでしょう。
遺伝子情報を活用することが当たり前の時代となった時の、生活者の価値観やビジネスの変化を想像しておくことが、オポチュニティに繋がっていくと思っています。
ビジネスとして考えると、遺伝子なんて一度調べたらそれで終わりなので、ビジネスモデルをどう組むのか気になっていましたが、記事にあるとおり遺伝子情報を獲得することで詳細なデータを持ったモニターを獲得したと捉え、その後の研究や健康状態の追跡を行えるというのは一つなんでしょうね。ただ、それでも売り上げは限定的そう。結局、病院の儲け頭である検診に流し込んで、そこから紹介料を取る感じなんですかね。ビジネス面でのブレークスルーを期待します
ヘルステックのスタートアップのトップはジーンクエスト高橋さんのような研究者系と別所さんのような法務系のタッグが望ましいと思う。
特に医師会のような人たちを相手にしたら研究者系のスタートアップでは潰されてしまう恐れがあります。
次は、遺伝子検査の結果データを、誰に、どうやって共有できる仕組みをつくるかのフェーズ。
例えばガンの発症リスクが高いという解析結果が出た時に、誰に相談していいのかが不明確だと不安を煽るだけになってしまう。
専門的な医療機関であれば共有OKだったりするのかな?
自分だけで解析されたデータを解釈するのは危険であると同時に、共有したデータが流出した時のリスクも高い。
▼遺伝子検査キットを使ったゲノム解析の流れ
①解析キットを受け取る
②マイページでユーザー情報登録・調査回答
③唾液と同意書を返送
④解析結果を受け取る
④の次にくる共有をどうするかの仕組みができれば、遺伝子検査の価値は高まりそうです。
奈良原先生もおっしゃるように、私の個人感としても、
現時点では遺伝子情報の一端を知って「ふーん」以上のものはないのが現状ですね。
まあとはいえ、ビジネスとして応援していることや単純に自分のことを知りたいという欲がありましたし、今後の研究成果次第で情報活用はどんどん広がるものなので、今後に期待しています