ヤフーにDeNA。遺伝子検査ビジネスの壁をどう超えるか
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「遺伝子のタイピング(識別)に差はないが〜その解釈は微妙に変化する」と本文にあるように、「自分の遺伝子配列を知ってもそれがどういう結果に結びつきやすいのかは実はまだまだこれからの分野です」とは、知り合いの臨床遺伝専門医の言葉です。
なぜ臨床遺伝専門医とこうした会話を交わしたかというと「急性大動脈解離」の発症には遺伝的要素が多いとも言われており、発症を防げないまでも事前に発症リスクを下げる努力はできないものかと考えているからです。
遺伝子配列がもたらす結果の解釈がまだまだであるのは、もちろんこの疾患に限った話ではありません。遺伝子は単に知るだけでは意味がなく、それがもたらすであろう将来の身体の変化に準備できることが大切だと考えます。その意味では、健康な人が「知る」ことのメリットは現時点ではほとんどないかな、というのが今の私見です…が、結果の解釈が進んだとき、遺伝子検査は福音になり得るとも思っています。
【追記】
企業と医師側との距離、それを埋めるものが大企業的安定感であることに、佐々木編集長、佐藤副編集長が指摘されていて、全く同意です。自分の気がつかなかった視点に気がつけるNewsPicksの良さをお世辞ではなく感じた記事でした。遺伝子配列を調べて、それを会社の持っている10万人のデータベースと照らし合わせて「ちょい糖尿病になりやすい傾向がある」とか聞いても、「はぁ」としか言えませんし、そもそも現時点での「予測の精度」が‥。
ただ天気予報も天気図を過去の膨大なデータベースと照らし合わせ予想する訳で、かつては「当たらないものの代名詞」だったものが、予報衛星ひまわりの誕生から39年経ちひまわり8号の現在は「結構当たるもの」になってますので、遺伝子検査も今後の発展に期待です。
因みにアンジェリーナジョリーが行った遺伝子検査は特定の遺伝子配列異常を見付けるためのもので、現在の3万円位でできる遺伝子検査とは別物で、これは30万位かかります。数年前にDeNAの遺伝子検査を受けました。
「自分占い」の感覚です。データをみて健康リスクを知ったからと言って、すぐに改善しなくてはならないという気持ちにはならず「そうなのかー」程度で終えてしまった意識の低いユーザーですが…。とはいえ、データの量がいずれ医療の進歩に役立つならそれもありかな、という気持ちがあっての検査でした。いずれは、人間ドックと連動して、検査結果と日常について医師や看護師から直接アドバイスをもらえる時代が来るといいなと思います。