[ニューヨーク 29日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対円で1年半ぶりの安値を更新した。週間では2008年の金融危機時以来の大幅下落となる見通し。日銀が追加緩和を見送った影響が続いている。

ドル/円<JPY=>は終盤の取引で1.5%安の106.45円と、1年半ぶり安値をつけた。週間の下落率は約4.5%と、2008年10月以来の大きさとなる勢い。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は円高・ドル安が加速していることについて「市場の大半の予想に反し、日銀が追加緩和を見送ったことが大きい」と話す。

円の売り持ち高が巻き戻される中、アナリストからは今後数週間で105円も視野に入るとの声も聞かれた。

ドルはユーロに対しても売られた。ユーロ/ドル<EUR=>は直近で0.86%高の1.1449ドル。一時は2週間半ぶりの高値となる1.1459ドルまで値上がりした。

堅調なユーロ圏域内内総生産(GDP)統計がユーロの追い風となったほか、3月の米コア個人消費支出(PCE)物価指数が0.1%上昇と、物価上昇圧力の緩慢さを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを急がないとの見方が強まった。

第1・四半期のユーロ圏GDP速報値は前期比0.6%増となり、市場予想の0.4%を上回った。