【慎×池上】池上彰が考えるジャーナリズムの課題と可能性
2016/04/29, NewsPicks編集部
イノベーターズ・トーク Part 5
【慎×池上】池上彰が考えるジャーナリズムの課題と可能性
2016/4/29
池上氏は、ジャーナリストの仕事は「真実に少しでも近づくために、事実を集めて構成すること」だとしながらも、「『真実はこれだ』という言葉が嫌い」であるとして、常に物事に対して謙虚でいたいと語る。その中で、今ある社会的課題を改善させるためには何が必要なのだろうか。最終回も、熱を帯びた議論が展開する。
事実に対する姿勢
慎:これまでの池上さんの著書を読み、本日お話をして感じたのは、「やはり池上さんはジャーナリストなんだな」ということです。
私が「この人はジャーナリストなんだな」と思う方には2つのポイントがあります。
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コメント
注目のコメント
事実の取り上げ方に、必ず主観が入る。確かに。
だからこそ、多様性が大事。今はジャーナリズムの担い手がエリートに偏っており首都圏の中高一貫校卒が多すぎるのが課題だそう。
女性だけでなく、地方大学出身者なども含めて多様性の担保を、とのこと。
女性活躍分野でも、リーダー育成、キャリア教育から女性の貧困の話まで幅が広く、女性内格差の話が頻繁に出る。そして政治や企業役員などリーダー層の育成の話が出ると必ず「地方はまだまだ縁遠い」と言われる。
政治、公的機関や報道分野の多様性は必ですね。非常に共感します。第3回の内容にもつながりますが、事実の切り取り方によって多くの読み手に恣意的な影響を与えるということが怖くて、就職時にメディア関連事業は選択肢外となりました。
どんなに気をつけても取材者のバックグラウンドは確実に影響するので、その部分は取材者の多様性で担保する、ということですね。
なお、エリート意識が強いジャーナリストも多い気がして、昔から不満です。もちろんメディアリテラシー教育はもっとすべきですが、今のサイレントマジョリティはメディア側の認識以上にちゃんと考えていると思います。
池上さんのような真摯なジャーナリストが、多方面から出てくることを願っています。
「事実はいろんなところに転がっているので、そのどれを取り上げるかは、すごく主観的なんです。事実の再構成によって、いろんな世界を描くことができてしまう」
「取材する側の多様性の問題でもあります。これが、まだまだ不十分(性別、出身地、経歴など)」
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