「民泊対抗」に危機感、5年後のホテル体験はどう変わる
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日本の古い旅館は予約管理を紙とFAXで行っているケースも多く、システム化がまったく進んでいないことが珍しくないとか。グローバルホテルチェーンにとってクラウド化はワークフローの標準化のメリットが大ですが、一方で日本のホテル・旅館にとっては、スケールよりも導入コスト面や、保守運用面でのメリットの方が大きいようです。
まさに、これは私が「シェアリングエコノミー体験1ヶ月inシンガポール」の最終回で書いたことと相通じています。シェアリングを脅威として捉えて規制などに走るのではなく、シェアリングは既存ビジネスやサービスの足りないところを映し出す鏡としてとらえる。
そしてシェアリングを飲み込むぐらいの勢いでアイディアを取り入れる。あるいは提携しても良いと思います。民泊については、手ごろに寝るだけ(まさにB and Bの思想)と異文化体験を提供。この記事は、そのなかの異文化体験や顧客体験という点に対する工夫が書かれている点が参考になる。
こうした予約システムなどを工夫するだけで、ずいぶん日本の旅館業は変わると思う。規制を強めるようにお上に要請するよりも、組合で共通の予約システムを導入したり、そういう積極的にお客を取りに行くという姿勢が強まれば、日本の旅館のユニークさを武器に十分生き残れる、どころか、成長も可能だと思います。
私のシェアリング体験の最終回に、今後、日本はシェアリングをどう捉えていくべきか、1ヶ月の体験を踏まえて意見を書きました。本記事とあわせて、民泊サービスとホテル業界について考える材料として頂ければと思います。
※関連特集「シェアリングエコノミー体験1ヶ月inシンガポール」
最終回「シェアリング生活振り返り、日本への示唆を考える」
https://newspicks.com/news/1523879
予告編(無料)「シェアリングサービスが日常化するアジア」
https://newspicks.com/news/1508247旅行習慣の世代ごとの違いというのは、考えてみると興味深い。例えば「団塊の世代」は一般論としてツアーに慣れている印象。一方、それ以降で特にIT機器が仕事・私生活で使えることが前提となっている層は、ツアーよりExpediaなどを使って自分で予約することがメインとなっている印象。
そして、SNSネイティブな層は、個人での評価をするということへの抵抗感や他者がした評価を一定使いこなす(盲目的な信頼ではないと思う)への抵抗感のなさなど、シェアリングエコノミーを活用した旅行を活用していたり、一層今後活用するのだと思う。