「倒産は悪」ではなく、「倒産を止めること」こそ悪だ
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JALの早期の再上場に関して問題だと思っていた事にちゃんとケジメをつけている。流石だ。競争を歪めることになったのはその通りだからだ。会社がフィクションであるという事はほんと、義務教育で教えるくらい大事な事。これによって人生そのものを無駄にしてる人が如何に多いか。
いつもながら盛りだくさんの内容だが、冨山さんがいつも述べる、「会社=リーガルフィクション」説について。
結論から言うと、個別の指摘については、正にその通りと思うのですが、言い切りすぎかな、というように感じています。
基本は「事業」であって「カイシャ」を無意味に延命させることには意味がないということ、事業単位でその事業の潜在力をもっとも活かせる先に売却されるということは、冨山さんの言い方では「集団転職」であり、合理的なことと思います。また、大企業を中心にこれまた彼の言葉で「カイシャ幕藩体制」ともいうべきタテ社会が構成されそれが活力を削いだり制度疲労を起こしていることも全くその通りと感じます。
それでもなお、「カイシャ」という実態のないモノに、愛着とロイヤリティを持つ日本の特性自体は使い方によっては強みにつながりうるわけだし、それを「本来おかしい」とべき論で否定するよりは(もちろんその弊害はしっかりと認識したうえで)活用する方向で考えられないのかな、という気はします今日もとても共感する内容。日本人は「カイシャ」という実態のないものに寄りかかりすぎという指摘はその通りかもしれません。見方を変えれば、カイシャに高いロイヤリティを持たせる仕組みを作り上げて来た日本企業は偉大だなとも感じます。もう1つ、日本人が「カイシャ」に寄りかかり過ぎてしまうのは、所属しているコミュニティが少ないのも影響している気がします。地域社会、趣味など、依存するコミュニティが分散している人ほど、カイシャへの依存度が小さいように見えます。最近、定年退職した方々とお話し、そう感じる事が多くありました。