カネボウの粉飾は、日本企業に巣食う「病巣」の深さを物語る
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銀行中心のBS調整だけの「問題先送り型なんちゃって再生は限界」というのは、CDI時代の勉強会などでも繰り返し指摘していました。その意味で彼なりの日本の不良債権問題への処方箋仮説は在野にいるときから持っていたということなのだと思います。
機構ではビジネス、ファイナンス、リーガルにわたる異なる分野のプロフェッショナルワンファームとなりましたが、これだけの規模をこれだけの急造で作ったというのは世界的にも例がないのではないでしょうか。もちろん分野間での組織内軋轢はいろいろあったと聞きます。プロフェッショナルと言いながら、各分野ごとに話す「言語/プロトコル」が違う人であり、そんな中で組織の存在意義の定義もしながら走らないといけない状態で、世間からも叩かれ、という中だと当然でしょう。それでも組織として動いていたのはここで述べられているプロフェッショナル型の組織体系とインセンティブ構造と、各分野での実力と実績のある冨山さんという個人がトップにいたことの両面が大きかったのでは、と思います
「縁故主義」ということですが、直近の出身母体という意味の縁故はCDIでしたので、転職、出向、そして一度はCDIを辞めて他で活躍していたアラムナイなど、最大13名が集結しました。ビジネス担当の規模はそこまで大きくなかったようなので、当然最大勢力だったと聞いています青木昌彦先生がバックにおられたとは。ノーベル賞級の経済学者が泥臭い日本経済の最先端に関わっていたというのは、ビジネス界にとっても学界にとっても大切なエポックだと思います。
ちなみにぼくのポップカルチャー推進活動も、スタンフォード日本センター時代に青木先生から後押しいただいたのがきっかけ。冨山さんとぼくは同世代ですが、先人から受けたような支援をぼくらも後世にせんといかんな、と感じています。