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注目のコメント
とてもよく分かりますね。特に新卒からコンサルタントをやっていると、当たり前ですが「理屈」から入りますし、現場は知らない。自分もマネージャーになるかどうかのあたりでクライアントから直接「君の言っていることはリアリティがない」と言われたことがあります。キャリアを重ねていく中で理屈だけでは動かない「人」によって動いているという面をどれだけ血が通った体験として身に着けられるかが、その人の言葉に迫力が出るかを分けます
これは、残念ながら大企業で高級文房具をするだけでは身につかない。経営と現場の近さ、クロスファンクショナルな推進をしていく中で体感として身に着けるものだと思います。その意味で、中堅企業で全機能を動かしながら全社改革をやるということや、全くの新規ビジネスを現場で一緒に立ち上げる経験を通じて体感できるものだと、自分の経験を振り返っても思います。
新規ビジネスの垂直立ち上げにどっぷり入ると、戦略を作ったらその瞬間ためし、すぐに答えが返ってきます。また、一方では営業に「こなんで売れるか」と詰め寄られ、業務側は破たんし、システムが追い付かず手運用になり、新商品導入にコールセンターのスクリプトが間に合わない、というような阿鼻叫喚の中でそれでもゴリゴリ進めていかないといけない、ということを本当に進める中で、「総合格闘技」が鍛えられて行くものと思います「どんな種目を与えられたとしても、その状況下でできることを冷静になって考え、楽しむ。それさえできれば道は必ず開けます。」
前職のグリーにいる際、学校からの要望を多く頂くようになっていた「情報モラルに関する啓発講演」について、私が講師の一人として任されるという時期がありました。
当時は、講演なんてほとんどしたこともなかったですし、既に社内で同講師として専門的に行っていた同僚もいましたため、「私で本当に務まるのだろうか」と悩んだ時もありました。
ただ、もう学校からは来て欲しいとの連絡がひっきりなしに会社に入っていましたので、講師になるのは待ったなしの状況です。
主に事前準備として行ったことは次のようなものでした。
その同僚に一度講演に同行させてもらい、講演の概要を知る。そして、そこで使われている資料の内容を徹底的に頭に入れる。スライドを見なくても、その内容を学校が希望する所要時間に合わせて話せるようにする。先生・保護者用と子ども用、子ども用は小学生から高校生まで内容を少し変えながら話せるようにする。
その同僚含め、チームのメンバーに私の模擬講演を見てもらい改善点を挙げてもらう。
初めて伺った学校のことは、今でも鮮明に覚えています。
「話すペースがはやい」「マイクを使っているにも関わらず声が小さい」「あまり動きまわると、逆に子どもたちの集中力が切れやすい」
反省点、改善点は多くありました。
とても恥ずかしかったことを覚えていますが、一度行うことで自分にとって「何か」を掴んだ感覚がありました。
以降、試行錯誤をしつつも全国の学校に講演に伺うことは教育現場でスマホの利用でどのような課題があるのか、ICTがどのように使われているかなどを知るとても良い機会になるだけではなく、自身も先生や保護者、子どもたちとの交流を楽しめました。
当初は自分にできるかどうか分からなかったのですが、講演後に御礼の手紙を頂くと涙が出る程嬉しかったことを思い出しました。
また、この講演活動を通じて、自分の中の扉が一つ開いたように感じています。現場知らずの頭でっかち。これを最初に叩くため、ぼくが入った郵政省では最初に郵便局に研修で配属され、現場(ぼくは世田谷でした)のベテランたちから、郵便配達やら貯金の営業やら泊まり込み作業やら、怒鳴られまくって修行しました。当時は半泣きでしたが、今はいい仕組みだと感じます。もちろんオフィスの中でも学校でも現場はあるわけで、そんな現場でドロドロになった場数に応じて人は話を聞いてくれる。コンサルタントもそうなんですね。