「負けた」経験がないと、「勝つ」ことはできない
NewsPicks編集部
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バブル崩壊後の会社のリストラクチャリングは会社のつらい記憶として、また2度とあれを繰り返してはいけないという体験として刻まれています。そもそも創業5年で80名まで一気に増やすというところにも無理があったという気もします。それ以来はじっくりと人を育て、基本的にリストラはしないということで何とかやってきました。
会社のピンチということで言えばリーマンショック→大震災というあたりで会社としては2度目のピンチがありました。当時の冨山さんが32歳で経験したのと同じく、自分も同じような年回りで経営陣の一人としてきつい経験をしたことは、大きな経験になりました。コンサルティング会社自体も一つの「事業」をしているわけであり、その「経営」をしているということをまざまざと感じる瞬間でもありますし、冨山さんも「資金繰り」という言葉をMBAで学ぶよりもよっぽどリアルに体感できた、とよく言っていました留学して帰ってきても給料は減りしかも単身赴任で大阪へ出向。お父さんの言葉はこの滅私奉公への伏線だったか。
ただ、この程度で滅私奉公と言ったら多くのサラリーマンには怒られるとおもいますけど。タイトルの「負けた経験」って金融工学でついていけなくなったことか。客先に迷惑を掛けるとか、誰かの信頼を無にしてしまうとか、そういう失敗をイメージしていたので、それで「負けた経験」というのは自己愛たっぷりの冨山さんらしいかな、と。
ただ、言いたいことはよく分かります。 「頑張っても無理なことがある」というのは、決して努力することを無駄だと言っているわけではなく、そのことが腑に落ちるのは、何かを諦めた経験があってこそなのかもしれないからです。