たいしたことないスタンフォードMBA、課外活動で民主主義を学ぶ
NewsPicks編集部
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自分が若手の頃は、月一回くらい冨山さんの勉強会があり、事業経済性、ファイナンス、法律、マーケティングなど、いわゆるMBA的な内容を学ぶことができ、自分にとっても礎になりましたが、その中でも今回でてくる「フェアな選定プロセスとは何か」という議論は印象的で記憶にあります
大きく三つあり、一つは多数決。民主主義の一つの基本のような考え。二つ目は基準や配点を公開し、候補者を採点するやり方。三つ目として、選定する人を選ぶプロセスを明らかにし、その人々にすべてを委ねるやり方で、その例として記事の体験を話されていました。もう一つの例としてあげていたのはノーベル賞。あれも事務方がやるのは誰が選定するかを選ぶところで、そこに最大の労力をつぎ込み、あとはお任せ。基準が決して明らかにされることもないですが、そうやって選ばれた結果は一種の「フェアネス」をもって受け止められている
これは、ガバナンスの世界で言えば社長の指名委員会もそうで、委員を選定したらあとは任せるだけで、候補者と各候補者の点数が公開されることは決してない
この辺は「最悪の制度である。他のどの制度よりましだが」と言われる民主主義を社会でしっかりと使ってきたアメリカ社会の成熟を表すし、多民族国家で「フェアとは何か」を突き詰める必要があったからこその知恵なのである、というのが非常に勉強になったところです山崎元さんが「山崎元が22歳なら、就職先にはどこを選ぶか」の記事の中で、
『自分はコンサルタントとしての自分に陶酔できるほど強い自己愛の感情がありません。』
と仰ってた意味が冨山さんの自伝を読んでいてよく分かりました。冨山さんは「ザ・コンサル」って感じですね。