【LINEツートップ(1)】LINE流「スマホ最適化」の本質
2016/04/04, NewsPicks編集部
イノベーターズ・トーク Part 1
LINE流「スマホ最適化」の本質
2016/4/4
LINEは、もはやメッセンジャーではない。今後は、「スマートポータル」を目指す──。それが、LINEの掲げる目標だ。ポータルというとやや古い響きがあるが、なぜあえて「ポータル」と言う言葉を使ったのか。それは、PC時代のヤフーのような存在になるという意味なのか。そして、「スマート」という言葉には「スマートフォン」以外にどんな意味が込められているのか。「今までのLINE」と「これからのLINE」の違いについて聞く。
「スマートポータル」とは何か
──3月24日の事業戦略発表会で、LINEは「スマートポータルを目指す」と宣言しました。まずこの「スマートポータル」が意味について、詳しく教えてもらえますか。これまでの「メッセンジャー」とどこが違うのでしょうか。
出澤:今までのLINEは「プラットフォームになる」という方向性で進んできました。それは、ゲームのプラットフォームであったり、マンガのプラットフォームであったり、広告のプラットフォームであったり、いろいろなかたちがあります。
そうして多数のプラットフォームが伸びて、品ぞろえも豊富になっていく中で、「これは、ユーザーから見るとポータルサイトと言ってもおかしくない」という感じになってきました。
一番の問題意識としてあるのは、今の世の中を見ると、まだPC時代に当たり前だったことを引きずっている、ということです。
スマートフォンユーザーにとって一番有利なサービスになっているのかというと、世の中のサービスはまだそうなっていない。インターネットになっている部分でも、スマホ時代にぴったり合っていない部分がまだあります。
そこで、LINEが、パートナーとともにいろんなサービスを提供して、ユーザーの課題解決をしていくということを、今まで以上に積極的に進めていくという宣言ですね。
──ポータルという言葉は古いイメージがありますし、PC時代の文脈で「ポータル=ヤフー」という印象があります。「スマートポータル」というネーミングには、「打倒ヤフー」というメッセージも込められているんですか。
出澤:えっとですね(笑)。それはあんまりないですね。
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コメント
注目のコメント
「スマホの時代では「人間の欲求にサービス側がどう合わせるのか」という部分がより強くなっている。」
スマホ化であらゆるジャンルのサービスで起きてること。変化の本質を捉えてるLINEは間違えない、強い!スマホは体の一部であり「人間中心」になる。非常にストンとくる表現。尾原さんがITビジネスの原理で指摘していることと通じますね
その前提で言えば「スマホ最適化」というのはなんて供給者目線でなんて的はずれな言葉なんだ、ということですね。もともと人間最適でないPCがあったものを、人間に近づけるという発想がそもそもおかしく、ゼロベースで人間に自然なものを作るとそれが結果的には「スマホ最適化」になる、ということで捉えるべきなんですね
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