サウジ、サウジアラムコ持ち株会社を2018年までに上場へ-副皇太子
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下記英語記事(①)に詳細がある。アラムコの上場を意図しているが、国が売却するのは5%程度とのこと。アラムコの時価総額がどうなるか分からないが、例えばExxonは約3500億ドルでその10倍とすれば3.5兆ドル。その5%とすれば1750億ドル。
それをSWF(Public Investment Fund)の資金の一部とする予定で、そのファンドは2兆ドル(230兆円…ちなみに東証一部全体で3月末でちょうど500兆円)にもなる見込みとのこと(現在のSWFと合わせた金額?現在のSWFの金額が分からないが…)。
そして現在5%しか国外に投資していないものを2020年には50%に引き上げる予定。700億ドルの引き上げで結構なニュースになった(SAMAだけではなかったのでもっと多くの引き上げがあったが)なかで、1兆ドル近くが世界の金融市場に流れたら相当な買い圧力となる可能性。
なお、関連するニュースとして、昨年のSAMA(サウジ通貨庁)の700億ドルの現金化(②)、サウジがSWFを新しく組成しようとしているという報道(今回の件の段階、③)も合わせて。
①http://bloom.bg/22UmmG1
②https://newspicks.com/news/1178759?ref=user_100438
③https://newspicks.com/news/1348236?ref=user_100438香港という噂もあるけど、毎年の純利益10兆円以上の怪物企業はニューヨークしかムリかな。コンサルティングファーム間の、サウジ政府の仕事を受注するための様々な接待攻勢凄かったから、これからどこが主幹事になるのか、さらに比較ならないほど激しい血みどろの争いが繰り広げられるかと思うとワクワクする。
ムハンマド副皇太子は弱冠30歳にして王位継承権2位。イエメンの軍事介入も主導するなど積極的な行動が目立つ。もし、これらの施策が成功すれば、一挙にサウジ国内での名声を得ることができるだろう。逆もまた然り。
個人的にサウジ等の湾岸諸国が世界マーケットに登場するのは非常に興味深い。それほど、GCC諸国にはポテンシャルがある。