【椎木親子(3)】負けたことがない経営者に潜む大きすぎるリスク
2016/03/30, NewsPicks編集部
イノベーターズ・トーク Part 3
【椎木親子(3)】負けたことがない経営者に潜む大きすぎるリスク
2016/3/30
隆太氏は、創業期してから「暗黒の3年間」があったことにより、起業家として成長できたと語る。そのため、15歳から起業して以来、大きな失敗をせずに来た里佳氏の現状について心配の表情をのぞかせ、炎上騒動に限らず「失敗を一つひとつ経験しながら学ぶこと」の重要性を説く。それを経ないままだと、経営者として大きなリスクを背負うことになると言うが、果たしてそのリスクとは。これに対して、里佳氏は「そんなふうに思っていたんだ」と驚きの声を上げる。
アマゾンレビュー騒動の顛末
──では、アマゾンレビューの炎上騒動(※注)については?
里佳:あれは消火しようとしませんでした。結果的にジャンル別ベストセラー1位になったので、まぁ、よかったかなと思うんですが。
でも、自社アプリについては自分の会社の問題だし、迷惑をかける方もたくさんいるので……って、本だって出版社さんが絡んでいますけどね(笑)。
自分が悪いと思ったことにはきちんと対処して謝るべきと思うけれど、アマゾンのレビューをどう書くかは読んだ人の自由だから。
隆太:しかし、煽るかね。妻と「里佳らしいよね」って話していました。
里佳:ウソ? 話してたの?!
隆太:そりゃ、話すよ。
里佳:私が家に帰ってパパに「見た? 燃えていたの」って聞いたら、「ああ、見た」。それで終了だったのに。
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コメント
注目のコメント
人間っていう生き物は、自分ではない誰かを見るとき、あたかも自分と同じ境遇で生きているという前提に立って物事を考えてしまいます。つまり、相手の物差しを考慮することなく、自分の物差しだけで判断してしまいがちです。だからこそ、成功の連続で、失敗した経験や人の痛みが分かる経験がないと、後々誰もついてこないという事態に陥る可能性が高いし、挫折に対する耐久性が身に付かない、そういう意味でパパの心配はよく伝わってきました。
潔く誤りを認めるというのは実は自信と余裕がないと出来ないことなのかな、と感じます
少し違いますがコンサルタントも同じで、自身が持っていったプレゼン内容に対するお客さんの疑問質問は全て打ち返さないといけないと思いすぎると、こちらのリサーチ不足、検討不足なところも無理に押そうとしてしまいがちになります
もちろん幹になるところはダメですが、逆に幹になる部分に自信があれば、枝葉の不備は潔く認めた方が却って信頼を得られることも少なくない。それができるのはやはり自信と余裕なんだと思います
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