“1番病”も使いよう。負けず嫌いは重要資質

2016/3/25

何が彼をダメにしたのか

──前回お名前の出た任宜さんはコンサルティング会社、前田裕二さんは外資系金融機関のご出身ということは、この2つは、今でもやはり成長できる業界なのでしょうか。
南場 どうでしょうか。事業会社のほうが成長できると思いますが。2016年4月に、7年くらい追いかけてきた人がDeNAに入ることになりました。この人が実は霞が関出身なんです。
波頭 役所? 役所にもいるよね、優秀な人が。
──彼らはものすごくダイナミックな仕事をしているし、よく働きますよね。
南場 働くけど、人によっては、どんどん使えない人になっていきますよ。私、声をかけた人がすぐに入社してくれないときは、ずっとコンタクトをキープして、どんなふうになっていくか見続けるんです。
その結果、その人にどんどん惚れ込む場合もあれば、「もういいや」となる場合もあるんですよ。別に見切ったとかじゃなくて、時間の優先順位の問題なんですけど。そうじゃないとリストが増える一方だから。
波頭 霞が関に限らず、「あんなに優秀だった子が、たった3年でこんなにダメになっちゃったのか」ということも少なくない。それはもう外資系金融だろうが、コンサルだろうが。とても残念。
──それは何が要因なんでしょうか。