[規制改革5]興長銀の既得権益はおかしい。ノンバンクは黙ってろ?
NewsPicks編集部
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【第20話】日本興業銀行、日本長期信用銀行(長銀)、日本債券信用銀行(日債銀)の3行)の既得権益はおかしいと声をあげたオリックス宮内さん。「僕はかっこ『なんでノンバンクは社債を発行しては駄目なんですか?』と問いました。(中略)ノンバンクみたいなのが長短分離の金融機関の図式の中に入るわけないだろ、黙っとれというわけです」。
オリックスといえばソフトバンク、SBIと並び、社債で資金調達をしまくるイメージ。これがまた個人によく売れた。良い、悪いという問題ではなく、低利で長期資金を用意できるので、純粋にオリックスのメリットは大きい。
プロ野球で知名度上げて、個人から社債でガツンと低利で調達して、リースをはじめ、ローン、不動産、銀行で稼ぐ。
直接金融をフルに利用していると思う。オリックス宮内氏 :興長銀はなくなりましたが、そんな感じで悠々と食っている人は今だって世の中にたくさんいます。こういう仕組みが日本の効率を落としていると思うのです。効率を落とすということは日本のGDP(国内総生産)が伸びないということです。日本に立派な資本市場のようなものをつくっておけば、日本の金融業がもっと発達して、金融業が他の産業を引っ張るような、アメリカ型の世界というのもあり得たと思うんです。
→ 金融後進国。2015年の調査でも、日本の投信業界は世界ランキングで南アフリカ以下で最下位クラスである。既得権のせいで、損をしているのは、国民。日本の閉塞性や後進性はなかなか変えられないから、海外の優良機会に目を向けるのが合理的。