鴻海のシャープ買収、高まる破談リスク-決議から25日 (1)
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注目のコメント
<追記>
鴻海が怪しいずるい会社のように書いているが、日本はどうなんだ。海外の方が日本の裏切り狡さもよく聞く。そもそもガバナンス、コンプラから見て、日本の方が粉飾放題ではないか。それほど鴻海が怪しいならアップルが付き合うはずがない。
<元>
前にも書いたが、休日にリークを出すのは意図があるから。記事自体は、新しい情報はない。
私は、鴻海は、本気だと思う。理由・
①2012年の時から一貫している、もともと、筆頭株主を希望したが、周囲、銀行などから止められた。2012年も事実関係からすればシャープが悪い面も多い(最近でた日経新聞の本、服部氏の日本のM&A)。実際、堺には出資している。
②今回も既に、忙しいのに何度も本社にいき、シャープ側も鴻海へ。また経産省にも行っている(少し前の東洋経済の特集)DDもしているし、シャープの増資の中のOLED等も鴻海の日本が作った。
③25日の会見での取材陣に文書を笑顔で見せた。
④台湾でも、既にそういう方向でニュースが出たりしている。
⑤偶発債務が出た後も、八尾の工場に大挙してきている。
今回の7000億円も中身でいえば、2000億円はOLEDなど半分以上は、シャープ買収がなくともイノラックスで必要な投資。ムダといえるのが、3500億円の債権買取の分だけ。
風向きが変わったには、偶発債務の件から。本当に怒っていたらしいし、取材で見せた顔も全く変わっていた。正直、騙された想いはあったし、スタッフも反対しただろう。
現在、出ている話は
・出資額を引き下げ
・銀行に債権放棄や金利引き下げ
・偶発債務が顕在化した時の融資等
私は予想屋ではないが、シャープも含め、ステークホルダーにとって、鴻海案が最善(JDIにとっても、それは今、ある程度、理解されたと思うが)。シャープが切り売りバラバラにされずに残るのは、これしかない。
INCJになっても、10年後までにEXITが必要だし、そもそもINCJ案は無理筋。
よって、鴻海(もう原案はなく、修正だろうが)OR破綻かのどちらか。
とにかく、ここまで来た以上は、シャープは偶発債務を開示すべきだろう。
また、その偶発債務を、INCJがどこまで知っていたか。
なお、私のあるべき論は、法的だとか金融の筋を通すとかではなく、あくまで、シャープやJDIも含め、ステークホルダーの最大利益の視点。シャープの株主が鴻海を訴えることはできないのだろうか? このまま公的整理になったら、INCJ案だった場合と比べて既存株主の負担が重くなる。今回の鴻海のやり口は筋が悪いように感じる。
INCJも降りた契約直前のあのタイミングで、潜在債務を見直したいという理由でテーブルをひっくり返し、ここまで契約を渋るというのはいかがなものか。
あの潜在債務の開示自体が「表明保証違反」になるのか。それとも、契約前(といっても、かなり直前)での判断保留なので問題がないのか。
識者の意見が聞きたいですね。
【追記】
安東プロ、ありがとうございます!サインしてないから交渉されるだけ。最初のタイミングでスピード感よく契約巻いておけば良かったものを、悪い材料を隠していたり、時間かけていたりしたら、こうなってしまう。
シャープ側に残された選択肢はどんどん少なくなっていると思う。