成熟時代だからこそベーシックインカムが必要
コメント
注目のコメント
興味深いテーマを俯瞰して頂き、筆者の波頭氏に改めて感謝申し上げます。
記事や皆さんのコメントからBIのメリットや問題点を整理できました。
そのうえで、やはり私は日本とBIは親和性が低いと考えます。
日本の公共部門の雇用者数(公務員の数)が労働人口に占める比率は7〜8%と世界屈指の低水準です。
しかも、その3分の2程度は、教育、警察、消防、公衆衛生、自衛隊、裁判所など我々の文明社会の基幹部分に携わっている公務員であり、残りの効率化の対象となるような公務員は100万人、労働力人口の2%程度です。
この100万人をリストラすることで、1億2千万人の全国民が働かずに食えるユートピアが作れるという話はにわかには信じがたい。
また、効率よく一律で手当を分配するということは、疾病、介護、障害、貧困などのハンディキャップを複数同時に抱えている個人あるいは世帯に対しての死刑宣告も同然です。
要介護の独居老人だけでなく、貧困家庭の子どもが難病にかかっても即アウト。
私たちの暮らす日本社会は、こうした人々を切り捨てるという最後の手段に頼らなければ行政の腐敗を止められないほど荒廃してしまったのでしょうか。
繰り返しますが、我が国の公務員数が労働力人口に占める比率は7〜8%と先進国(平均的に15%〜20%)のなかで最低レベルです。
その背景には、米軍の傘の下という特殊な安全保障体制だけでなく、豊富な水資源、人口密度の高さ、国民の公共意識やモラルの高さ、犯罪率の低さ等に依拠するものであり、もっと私たちが誇ってよいものだと思います。会社においては、財務状態が悪化する前に、先回りして新しいビジネスの仕組みを作る必要がある。
社会においても、格差がこれ以上悪化する前に、生活保護より社会保険、社会保険よりベーシックインカムと、先回りして保護する仕組みを作るべきなんだろうね。一連の連載、非常に興味深く勉強になりました。BIのメリットや導入にあたる課題と障害、それに対する波頭さんの意見、加えて何より、チワワさんやMarket Watcherさんをはじめとする皆さんのコメント。私から見てかなり価値のあるコメントが多く、そういう意味で、波頭さんの記事以上に、コメントを見てさらに深まるものも多かったです。
まさにこういうのがNewsPicksの価値あるメディアとしての一つの形であり、一つのニュースを複数の専門家により多面的に見る、梅田さんの当初の狙いだよな、なんて思いました。
ありがとうございました!