(Bloomberg) -- 任天堂の初のスマホアプリ「Miitomo(ミートモ)」が、調査会社アップアニーのiPhone(アイフォーン)向け国内無料ソーシャルネットワーキング分野のダウンロードランキングで首位となった。ミートモは17日に日本で配信を開始した。

アップアニーのウェブサイトによると、ミートモは17日にLINE(ライン)やフェイスブックを抑えて首位に立つと、18日も引き続きトップを維持している。広報担当の皆川恭広氏は「非常に好評をいただいている。今後もミートモを進化させていきたい」と述べた。ダウンロード数などは非公表。

ミートモは、プレーヤー自身をかたどったキャラクターを使って、友人と遊ぶことができる。開始時の課金はなく、任天堂はプレーヤーがキャラクター用の服を購入することで収益を上げる。海外でも3月中に配信を開始する予定。

ジェフリーズ・グループのシニアアナリスト、アツール・ゴーヤル氏は、ミートモが好調な滑り出しを見せたことは「スマホ時代の任天堂ブランドへの懸念を払しょくする」と分析。「ミートモはメッセージツールとしての役割に加え、任天堂や他のゲームメーカーのコンテンツを配信するプラットホームにもなる」と述べた。

ゲーム配信を自社ゲーム機向けに限ってきた任天堂だが、昨年3月にスマホゲームへの参入を発表、スマホゲーム運営に秀でたディー・エヌ・エー(DeNA)と資本・業務提携した。2017年3月までにスマホゲームを5本程度出す予定。君島達己社長は2月、第2弾のゲームは任天堂のキャラクターを使ったものになると述べた。

天野高志 tamano6@bloomberg.net, Pavel Alpeyev palpeyev@bloomberg.net, 宮沢祐介 ymiyazawa3@bloomberg.net, 中川寛之, 浅井秀樹

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